15. 「なぜ、陛下はそんなにご立腹なのですか。 いったい、何があったのですか。」そこでアルヨクは、事の次第を説明しました。
16. すると、ダニエルは王にお目どおりを願い出て、「陛下、しばらくのご猶予を下さい。 陛下がご覧になった夢と、その意味をお教えいたします」と申しました。
17. ダニエルは家に帰り、さっそく、仲間のハナヌヤ、ミシャエル、アザルヤに事の成り行きを話しました。
18. 彼らは、ほかの者といっしょに殺されなくてもすむよう、この夢の秘密を明らかにしてくださり、そのことによってあわれみを示してくださるよう、ひたすら天の神様に祈りました。
19. その晩、幻の中で、神様はダニエルに、王が見た夢を示してくださったのです。ダニエルは天の神様をほめたたえました。
20. 「神様の御名が、永遠にほめたたえられますように。 神様だけがすべての知恵と力をお持ちです。
21. 世界の出来事は、すべて神様の支配下にあります。 王を退け、ほかの者を王位につける方は、神様にほかなりません。知者に知恵を与え、学者に知性をお与えになるのも、神様です。
22. 神様は、人の理解をはるかに越えた深い奥義を、明らかにしてくださいます。 人の目に隠されているどんなことも、ご存じです。 神様は光であられるので、どんな暗やみも見通してしまわれるからです。
23. 私の先祖の神様。 神様に心から感謝し、賛美します。 私に知恵を与え、すばらしい健康をもお与えくださったばかりか、今、王様の夢とその意味を、お教えくださいました。」