ダニエル書 11:20-29 リビングバイブル (JLB)

20. 彼の後継者は、イスラエルに収税官を派遣した王として知られるが、ごく短期間、王座にあるだけで、戦争にも暴動にもよらず、奇妙な死に方をする。

21. その跡を継ぐ王は、王家の血筋に関係のない悪者で、国の危機に乗じて、巧言と陰謀で王国を奪い取る。 

22. 彼の前から、祭司の指導者を含む、すべての反対者が一掃される。 

23. この王の約束は反古同然で、そのやり口は最初から欺きによる。 ほんの一にぎりの側近によって、彼は強大な権力者にのし上がる。 

24. 彼は不意に、その国の最も肥沃な地域に侵入し、だれもしたことがないようなことをする。 富める者たちの富と財産を取り上げて、味方の者に気前よく与える。 その領土内の強力な要塞をうまく包囲し、攻略する。 だが、これも短期間のことだ。 

25. それから、彼は勇気を奮い起こし、大軍を率いてエジプトを攻める。 エジプトも強力な軍隊をもって応戦するが、どうすることもできない。 エジプトに対する陰謀が功を奏するからだ。

26. エジプト王の身内の者たちが彼に反逆し、軍隊も持ち場を捨て、多くの人が殺される。

27. この二人の王は、会談の席でも互いにだまし合い、陰謀をめぐらし合う。 だが、それで事情が変わるわけではない。 神様の定めた時がくるまで、どちらも成功することはない。

28. シリヤの王はばく大な富を携えて国へ帰って行くが、真っ先にイスラエルに進撃して、これを滅ぼそうとする。 

29. それから、定められた時に、すでに脅しをかけていたように、再び南へ軍隊を進めるが、今度は以前のようにはいかない。 

ダニエル書 11