5. 御使いは、しばらく私を置き去りにしていましたが、また戻って来て、こう言いました。 「上を見よ。 何かが空中に漂っている。」
6. 「何ですか、あれは。」「全地にはびこる罪を入れた大きなかごだ。」
7. と、突然、かごの重い鉛のふたが開きました。 なんと、その中に一人の女が座っているではありませんか。
8. 御使いは、「この女は罪悪を表わしているのだ」と言いながら、女を押し込め、重いふたをしっかりかぶせてしまいました。
9. 続けて見ていると、こうのとりのような翼を生やした二人の女が、こちらに飛んで来るではありませんか。 二人はかごを持つと、空高く舞い上がりました。
10. 「かごの中の女を、どこへ連れて行くのですか。」
11. 「女の古巣のバビロン〔偶像礼拝と罪に満ちた世界の象徴〕だ。 そこにずっととどまることになろう。」