6. ところが、ナコンの打ち場まで来た時、牛がつまずいたのです。 ウザはあわてて手を伸ばし、箱を押さえようとしました。
7. とたんに、神様の怒りがウザに向かって燃え上がったのです。 箱にさわったため、ウザは神様に打たれ、箱のそばで息絶えました。
8. この神様の仕打ちにダビデは憤慨し、そこをペレツ・ウザ〔ウザに怒りが臨んだ地〕と呼びました。 今でもそう呼ばれています。
9. ダビデはすっかりこわくなり、「とても箱をお移し申せません」と言いました。
10. 急きょ、神の箱をダビデの町へ移すことは中止し、ガテ出身のオベデ・エドムの家に預けることにしたのです。
11. 箱は、三か月間オベデ・エドムの家に置かれました。 おかげで、彼の家は祝福されました。
12. それを聞いたダビデは、盛大に祝って、神の箱をダビデの町へ運ぶことにしました。
13. 箱をかつぐ者たちは、六歩進むと、しばらく立ち止まりました。 ダビデが、太った牛と子羊をいけにえにささげたからです。
14. ダビデは神様の前で、力の限り踊りました。 この時は祭司の服をまとっていました。
15. イスラエルは歓声をあげ、ラッパを吹き鳴らして、神の箱をダビデの町に運び入れたのです。
16. 行列が町に入って来るのを、サウルの娘ミカルは窓から眺めていました。 そして、神様の前で跳ねたり踊ったりしているダビデを見て、軽べつの気持ちがわいてきたのです。