サムエル記下 21:2-19 リビングバイブル (JLB)

2.  そこで、ギブオン人を呼び寄せました。 ギブオン人はエモリ人の末裔で、イスラエルには属していませんでした。 もともと、イスラエル人は、彼らを殺さないという誓約を立てていたのです。 にもかかわらず、サウルは熱烈な愛国心から、彼らの一掃を図ったのでした。

3.  ダビデは尋ねました。 「あの罪を償いたいのじゃ。 そして君らには、わしらのために神様の祝福をとりなしてもらいたい。 それには、いったい、どうすればいいかな。」

4.  「なるほど。 しかし、金でけりのつく問題ではありますまい。 それに、私どもとしても、復讐のためにイスラエル人を殺すようなまねも、したくありませんし。」「では、どうすればいいのか。 遠慮なく言ってくれ。 そのとおりにしたいのじゃ。」

7.  ダビデは、サウルの孫、ヨナタンの息子メフィボシェテのいのちは助けました。 ヨナタンとの間に誓いを立てていたからです。 

8. 結局、ギブオン人に引き渡したのは、サウルのそばめリツパの息子アルモニとメフィボシェテの二人と、アデリエルの妻となった、サウルの娘メラブが産んだ五人でした。 

9. ギブオンの人々は、七人を山で刺し殺し、神様の前にさらし者にしました。 処刑が行なわれたのは、大麦の刈り入れの始まるころでした。

10.  処刑された二人の息子の母リツパは、岩の上に荒布を敷き、刈り入れの期間中ずっと〔四月から十月までの六か月間〕、そこに座っていました。 昼は昼で、はげたかが死体をついばむことがないように、夜は夜で、死体を食い荒らす野獣から守るため、見張っていたのです。

11. リツパのこの姿に心を打たれたダビデは、 

15.  ある日、ペリシテ人が戦いをしかけて来たので、ダビデは家来を率いて応戦しました。 しかし、激しい戦闘に、ダビデは弱り果ててしまったのです。 

16. その時、穂先の重さだけでも五キロは下らない槍をかつぎ、新しいよろいを着たイシュビ・ベノブという大男が、ダビデを殺そうと近づいて来ました。 

17. しかし、ツェルヤの子アビシャイがダビデを助け、そのペリシテ人を打ち殺してしまいました。こんなことがあってから、家来たちは口々に勧めました。 「陛下、二度と戦いにはお出になりませんように。 イスラエルのともしびを吹き消すような危険は冒せません。」

18.  そののち、ゴブでのペリシテ人との戦いでは、フシャ人シベカイが、もう一人の大男サフを討ち取りました。 

19. 同じ場所での別の戦いで、エルハナンは、ガテ人ゴリヤテの兄弟ラフミを倒しました。 ラフミの槍の柄は、はた織機の巻き棒のように太いものでした。 

サムエル記下 21