7. そこでお願いだが、サウル王亡き今、私のもとで、忠実でりっぱな兵士として励んでくれまいか。 私を王に立ててくれたユダ部族のようであってほしいのだ。」
8. さて、サウルの最高司令官であったアブネルは、サウルの息子イシュ・ボシェテを王位につかせようと、マハナイムに移り住んでいました。
9. その支配は、ギルアデ、アシュル、イズレエルをはじめ、エフライムやベニヤミンの部族、その他の全イスラエルに及んでいました。
12. ある日、アブネル将軍は、イシュ・ボシェテの軍隊の一部を率いて、マハナイムからギブオンに向かっていました。
13. 一方、ツェルヤの息子、ヨアブ将軍も、ダビデの一隊を率いてギブオンに出向きました。 両者はギブオンの池のほとりで出会い、池をはさんで向かい合ったのです。
14. アブネルはヨアブに提案しました。 「若い者同士で、剣の腕を競わせようではないか。」ヨアブも異存はありません。
15. さっそく十二人ずつの兵士が選ばれ、死闘を演じることになりました。
16. 互いが敵の髪の毛をつかんでは、相手のわき腹に剣を突き刺し、結局、全員が死んだのです。 以来、ここはヘルカテ・ハツリム〔剣が原〕と呼ばれるようになりました。
17. これが口火となって両軍は戦闘状態に陥り、その日のうちに、アブネルとイスラエル軍は、ヨアブの率いるダビデ軍の手でさんざんな目に会いました。