サムエル記下 2:15-23 リビングバイブル (JLB)

2-3. そこで、ダビデと二人の妻、および家来とその家族全員は、そろってヘブロンに移りました。 二人の妻というのはイズレエル出身のアヒノアムと、カルメル出身のナバルの未亡人アビガイルでした。

15. さっそく十二人ずつの兵士が選ばれ、死闘を演じることになりました。 

16. 互いが敵の髪の毛をつかんでは、相手のわき腹に剣を突き刺し、結局、全員が死んだのです。 以来、ここはヘルカテ・ハツリム〔剣が原〕と呼ばれるようになりました。

17.  これが口火となって両軍は戦闘状態に陥り、その日のうちに、アブネルとイスラエル軍は、ヨアブの率いるダビデ軍の手でさんざんな目に会いました。 

18. ヨアブの兄弟アビシャイとアサエルも、戦いに参加していました。 かもしかのように素早く駆けるアサエルが、 

19. 逃げるアブネルを追いかけました。 ほかのものには目もくれず、ひとり逃げるアブネルを、一心不乱に追い続けました。

20.  アブネルは振り向きざま、追いかけて来る敵を見て、「アサエルではないか」と呼びかけました。「そうだ。」

21.  「ほかのやつを追え!」と、いくらアブネルが言っても、アサエルは耳を貸さず、なおも追撃の手をゆるめません。

22.  もう一度、アブネルは叫びました。 「あっちへ行け。 もしおまえを殺すことにでもなれば、おまえの兄ヨアブに顔向けができんわい!」

23.  それでも、向きを変えようとしません。 とうとうアブネルは、槍の石突きをアサエルの下腹部に突き刺しました。 なんと、槍は背中まで刺し貫いたではありませんか。 アサエルはばったり倒れ、息絶えました。 彼が死んでいる有様を見た者はみな、かたずを呑んで見守りました。

サムエル記下 2