サムエル記下 16:5-17 リビングバイブル (JLB)

5.  ダビデの一行がバフリムの村を通り過ぎると、一人の男がのろいのことばをあびせながら、出て来ました。 男はゲラの息子シムイで、サウル一族の者でした。 

6. 彼は王と側近、さらに護衛の勇士のだれ彼かまわず、石を投げつけました。

9.  あまりのひどさに、アビシャイが申し出ました。 「あの犬畜生に、陛下をのろわせておいてよいものでしょうか。 あいつの首をはねさせてください!」

10.  「ならぬ! 神様が彼にのろわせておられるのだ。 どうして、はばめよう。 

11. 実の息子がわしを殺そうとしておるのだぞ。 このベニヤミン人は、のろっているだけではないか。 放っておけ。 神様がそうさせておられるのだから。 

12. おそらく神様は、不当な扱いだとご承知の上で、それに甘んじる私に、あののろいに代えて祝福を下さるだろう。」

13.  一行がなおも進んで行くと、シムイも丘の中腹をダビデと平行して歩き、のろったり、石を投げたり、ちりをばらまいたりしました。 

14. 王も従者も全員、くたくたに疲れていました。 それで一行はしばらく休息することにしました。

15.  その間に、アブシャロムとその仲間は、エルサレム入城を果たしました。 アヒトフェルもいっしょです。 

16. ダビデの友、アルキ人フシャイも、エルサレムに戻ると、直ちにアブシャロムに謁見を求めました。フシャイは、「王様、ばんざい! 王様、ばんざい!」と叫んだのです。

17.  アブシャロムは尋ねました。 「これが、父ダビデに対する態度か。 どうして、父といっしょに行かなかったのだ。」

サムエル記下 16