21. アヒトフェルはこう進言しました。 「お父上が宮殿の留守番にと残しておかれた、そばめたちがおりますな。 まず、その女たちを訪ねて、いっしょに寝なさるがよろしい。 それくらい父君を侮辱すれば、全国民は、もう、あなた様と父君の仲は致命的で、和解の余地はない、と察するでありましょう。 さすれば、いっそう国民は、あなた様のもとに一致団結するというわけですわい。」
22. そこで、宮殿の屋上に、だれの目にもそれとわかるテントが張られました。 アブシャロムはそこへ入って、父のそばめたちと寝たのです。
23. アブシャロムは、かつてダビデがそうしたように、アヒトフェルのことばには何でも従いました。 アヒトフェルが語ることはすべて、神様の口から直接さずけられた知恵のように思われたからです。