4. 私が裁判官だったらなあ。 訴えのある人はみな、私のところへ来れるし、もちろん、公平な裁判もできるんだが……。」
5. アブシャロムはまた、だれか頭を下げてあいさつする者がいると、決してそのままやり過ごさず、素早く手を差し伸べて握りしめるのでした。
6. こうして、アブシャロムは巧みにイスラエル中の人心をとらえていったのです。
7-8. それから四年後、アブシャロムは王に願い出ました。 「神様にいけにえをささげるため、ヘブロンへ行かせてください。 ゲシュルにおりました時、『もしエルサレムにお帰しくださいますなら、いけにえをささげて感謝いたします』と、誓願を立てていたのです。 それを果たしたいのです。」
9. 王は、「よかろう。 誓願を果たしに行くがよい」と許可しました。アブシャロムはヘブロンへ発ちました。