サムエル記下 15:21-35-36 リビングバイブル (JLB)

21.  「神様に誓って申し上げます。 また、陛下のおいのちにかけても誓います。 陛下が行かれる所どこであろうと、どんなことが起ころうと、いのちがけで、ついてまいります。」

22.  「わかった。 そうまで言うなら、ついて来てくれ」それでイタイは、六百人とその家族を引き連れて行軍しました。

23.  王と従者たちがキデロン川を渡り、荒野へ落ちのびて行く時、町中が深い悲しみに包まれました。 

24. レビ人とともに神の契約の箱をかついでいた、エブヤタルとツァドクは、全員が通り過ぎるまで、箱を道ばたに下ろしました。 

25-26. それから、ダビデの指示に従って、ツァドクは契約の箱を都に戻しました。 その時、ダビデはこう宣言したのです。 「もし神様がよしとされるなら、私をもう一度連れ戻し、神の箱とその天幕を見させてくださるでしょう。 また、たとい神様から見放されるのであっても、どうか、神様が最善と思われることをしてくださいますように。」

27.  さらに、ツァドクにこう言いました。 「よいか、わしに考えがある。 おまえの息子アヒマアツとエブヤタルの息子ヨナタンを伴って、急いで都に引き返せ。 

28. わしはヨルダン川の浅瀬で、知らせを待っている。 荒野に身を隠す前に、エルサレムの様子を知りたいのだ。」

29.  ツァドクとエブヤタルは、神の箱をエルサレムに持ち帰り、そこにとどまりました。

30.  ダビデはオリーブ山への道を登りました。 頭をおおい、はだしで、泣きながら、悲しみを表わしたのです。 ダビデに従う人々も、頭をおおい、泣き声をあげて山を登りました。 

31. かつて自分の顧問であったアヒトフェルが、事もあろうにアブシャロムに肩入れしている、という情報を得た時、ダビデは、「神様。 どうか、アヒトフェルがアブシャロムに愚かな助言をするよう、導いてください!」と祈りました。 

32. 人々が神様を礼拝した、オリーブ山の頂上まで登りつめた時、ダビデはアルキ人フシャイに出会いました。 彼は服を裂き、頭に土をかぶって、ダビデの到着を心待ちにしていたのです。

33-34. しかし、ダビデはフシャイに言いました。 「おまえがいっしょに来てくれても、重荷になるだけなのだ。 エルサレムに帰って、アブシャロムに、『私は、これまでお父上の相談役として仕えてまいりました。 これからは、あなた様にお仕えしとうございます』と言ってくれ。 そうすれば、アヒトフェルの助言に反対して、それをぶちこわすことができる。 

35-36. 祭司のツァドクとエブヤタルも、エルサレムにいる。 わしを捕らえようとする計画があったら、彼らに知らせてくれ。 そうすれば、二人の息子たちアヒマアツとヨナタンが、わしのもとに、事の成り行きを知らせてくれることになっておる。」

サムエル記下 15