サムエル記下 10:15-16-19 リビングバイブル (JLB)

2.  ダビデは、「彼の父ナハシュには、常々、誠意と親切を尽くしてもらった。 わしも新しい王に敬意を表わそう」と、父親を亡くしたハヌンに悔やみを述べるため、使者を遣わしたのです。

3.  ところが、ハヌンの家来たちは、主君にこう取り次ぎました。「この使いの者どもは、亡きお父君を敬って、ここに来たのではございません。 ダビデの魂胆は見えすいております。 この町を攻める手始めに、まずスパイを送り込んだのです。」

4.  そこでハヌンは、使者を取り抑え、ひげを半分そり落とし、服を腰のあたりから切り取り、下半身を裸のままで追い返したのです。

5. それを知ったダビデは、ひげが伸びそろうまでエリコにとどまるよう、一行に命じました。 ひげをそり落とされたことを、彼らが深く恥じていたからです。

6.  アモンの人々は、このことがダビデを激怒させたことを知るや、レホブとツォバの地からシリヤの歩兵二万、マアカ王から兵士一千、トブの地から兵士一万二千を、それぞれ雇い入れました。 

9. これでは、ふた手に分かれて戦わざるをえません。 ヨアブは特に精兵をよりすぐって、自らの配下に置き、野に出てシリヤ人と戦う備えを固めました。 

15-16. シリヤ人は、このままではとてもイスラエル軍に手が出せないと知り、再び兵力の結集を計りました。 そしてハダデエゼルは、ユーフラテス川の向こうから呼び集めたシリヤ人を、味方に引き入れたのです。 この大軍は、ハダデエゼル軍の総司令官ショバクに率いられて、ヘラムに着きました。

17.  ダビデはこの報告を受けると、自らイスラエル軍を率いて、ヘラムに向かいました。 しかし、攻撃をしかけて来たシリヤ軍は、 

18. 再び敗走のうき目を見たのです。 この戦いで、シリヤ軍は戦車兵七百と騎兵四万を失い、将軍ショバクも戦死しました。 

19. ハダデエゼルの連合軍は、シリヤ軍の敗北を見て、ダビデに降伏し、その臣下となりました。 これにこりたシリヤ人は、二度とアモン人を助けようとはしませんでした。

サムエル記下 10