3. ところが彼らには、父のような高潔さが欠けていたのです。 金に目がくらんで、わいろを取り、公平であるべき裁判を曲げてしまいました。
4. とうとうイスラエルの指導者たちがラマに集まり、この件でサムエルと話し合いました。
5. 彼らは、サムエルの隠退後、息子たちの行為が思わしくなく、物事に支障をきたしている事情を説明しました。 そして、こう願ったのです。「どの国にも王様がいます。 私たちにも王様を立ててください。」
6. サムエルはすっかり動揺してしまい、神様の前に出てうかがいを立てました。
7. 神様の答えはこうでした。 「言うとおりにしてやるがよい。彼らは、おまえではなく、ほかでもない、このわたしを退けたのだ。もう、わたしに王であってもらいたくないのだ。
8. エジプトから連れ出して以来、今までずっと、彼らはいつもわたしを捨て、ほかの神々のあとを追ってばかりいた。 まさにそれと同じことを、今しようとしているのだ。
9. 願うとおりにしてやるがよい。 ただし、王を立てることがどういうことか、よくよく警告しておいてくれ。」
10. サムエルは神様のおことばをそっくり伝えました。