2-3. ある夜のことです。 年老いて目もかすんだエリが床に入り、サムエルも神の契約の箱を安置した宮で寝込んだころ、
13. エリの一族は永遠にさばかれる、と警告しておいたはずだ。 息子どもの神を冒涜する行為を、エリは手をこまぬいて見ていたからだ。
14. わたしは誓う。 エリと息子の罪は、いけにえやささげ物をいくら積もうと、決して赦されはしない。」
15. サムエルは朝まで床につき、それから、いつものように宮のとびらを開けました。 サムエルは、神様のお告げをエリに話したものか、ためらい恐れました。
16-17. ところが、エリのほうからサムエルを呼んだのです。「サムエルや。 神様は何とお告げになったかな。 包み隠さず話してくれ。 小指の先ほどでも隠してはいけないよ。 そんなことをしたら、神様がきつく罰してくださるように。」
18. サムエルは、神様から告げられたとおりを洗いざらい打ち明けました。「神様のみこころじゃよ。 どうか、神様が最善と思われることがなるように」と、エリは答えました。
19. サムエルは成長し、神様が常に彼とともにおられました。 人々は、サムエルのことばに真剣に耳を傾けました。
20. こうして、北はダンから南はベエル・シェバに至るイスラエル全土に、サムエルが預言者になったことが知れ渡ったのです。
21. ついで神様は、シロの宮で、サムエルに声をおかけになりました。 サムエルは神様のことばを、イスラエルの全国民に伝えたのです。