サムエル記上 25:19-27 リビングバイブル (JLB)

19.  そして、若者たちに命じました。 「さあ先にお行き。 私はあとからついて行くから。」 もちろん、夫には何も告げませんでした。

20. こうして、ろばで山道を下って行ったところ、ばったり、こちらに向かって来るダビデに出くわしたのです。

21.  ダビデは道々、こう思っていたところでした。 「あいつのために、どれほど尽くしてやったことか。 荒野で、わしらが羊の群れを守ってやったおかげで、一頭も失わず、盗まれもしなかったんじゃないか。 なのに、恩を仇で返しやがった。 あれほど苦労して得たものが侮辱だけだったとはな。 

22. あすの朝までに、あの家の者どもは皆殺しだ。 もし一人でも生き残りがいたら、神様にこの身をのろわれてもかまわん。」

23.  アビガイルはダビデを見るや、さっとろばから降り、その前に深々と頭を下げました。

24.  「ご主人様。 この度のことにつきましては、私がすべて非難をお受けする覚悟でございます。 どうぞ、私の申し上げることを、お聞きくださいませ。 

25. ナバルは融通のきかないがさつ者でございます。 どうぞ、あの人の申しましたことなど、お気になさらないでください。 名前のとおり、愚か者なのです。 ところで、私は、お使いの方々とはお会いしておりません。 

26. ご主人様。 神様はあなた様が血を流しに行くのをやめさせ、復讐を思いとどまらせてくださいましたので、神様にかけて、また、ご主人様の命にかけて、お祈りいたします。 あなた様に刃向かう者はすべて、ナバルと同じように、のろわれますように! 

27. 実は、皆様方のために、贈り物を用意してまいりました。 

サムエル記上 25