サムエル記上 24:1-11 リビングバイブル (JLB)

1.  ペリシテ人との戦いから戻ったサウル王は、ダビデがエン・ゲディの荒野に向かった、と知らされました。 

2. そこで三千の兵をよりすぐり、野生の山羊のたむろするエエリムの岩のあたりで、ダビデを捜し回ったのです。 

3. 羊の群れの囲いに沿った道まで来た時、王は用を足そうと、とあるほら穴へ入って行きました。 ところが、驚くなかれ、そのほら穴こそ、ダビデとその手下の隠れ家だったのです。

4.  手下の者は、「絶好のチャンスです! 神様は、『わたしはサウルをおまえの手に渡す。 思いどおりにせよ』とおっしゃったではありませんか。 いよいよ、その時がきたのです」とささやきました。そこでダビデは、はうように進み、王の上着のすそを、そっと切り取りました。 

5. ところが、そのことで彼の良心は痛みだしたのです。

6.  「ああ、なんてことをしてしまったんだ。 とにもかくにも、神様が王としてお選びになった人に手を下すなんて、大それたことではないか。」

11. さあ、これをよくご覧ください。 陛下の上着のすそでございます。 私はこれを切り取りはいたしましたが、お命には手をかけませんでした。 これでもまだ、私が陛下をねらっているとお思いでしょうか。 たとい陛下が私の命をつけねらわれましょうとも、私は謀反の罪など犯してはいないことを、どうかわかっていただきたいのです。

サムエル記上 24