サムエル記上 23:7-21 リビングバイブル (JLB)

7. まもなく、ケイラにダビデが現われたことは、サウル王の耳にも入りました。「チャンスだ! 今度こそ、ひっ捕らえてやるぞ。 神様がわしの手に、あいつを渡してくださったのだ。 城壁に囲まれた町の中に飛び込んでくれた、というわけだ。」

8.  王は全軍を率いてケイラに進軍し、ダビデとその一党を包囲しようとしました。 

9. 王の魂胆を見抜いていたダビデは、祭司エブヤタルにエポデを持って来させ、どうしたらよいか、神様にうかがわせました。

10.  ダビデは尋ねました。 「イスラエルの神様。 サウル王が襲って来て、ケイラを滅ぼすそうです。 私がここにいるからです。 

11. ケイラの人々は私を引き渡すでしょうか。 また、王が攻めて来るという知らせは本当でしょうか。 イスラエルの神様。 どうか、お教えください。」「攻めて来る。」

12.  「では、ケイラの人々は、サウル王のために私を裏切るでしょうか。」「そのとおり。 彼らは裏切る。」

13.  そこで、ダビデとその配下の約六百人は、ケイラを抜け出し、片田舎をさまよいました。 ダビデ脱出の報が届くと、王はケイラ攻略を断念しました。 

16.  王子ヨナタンもダビデを捜していましたが、ホレシュでやっと再会し、神様は真実な方だからと、ダビデを力づけました。

17.  「心配するなよ。 おやじは君を見つけ出せっこないから。 君こそイスラエルの王になる人だ。 私は君の次に立つことになるだろう。 おやじにも、そのことはよくわかっているはずなんだ。」 

18. 二人は友情を新たに確かめ合い、ダビデはホレシュにとどまり、ヨナタンは帰途につきました。

19.  ところが案の定、ジフの人々はギブアにいる王のもとへ出向き、ダビデを欺いたのです。「私どもは、ダビデがどこに隠れているか知っております。 荒野の南部、ハキラの丘にあるホレシュのほら穴です。 

20. 陛下、さあ、お越しください。 長年のご念願がかないますよう、私どもの手でダビデを捕らえ、差し出してご覧にいれましょう。」

21.  「うーむ、それはでかした。 わしに情けをかけてくれる者が、ついに現われたぞ。 

サムエル記上 23