サムエル記上 21:1-14-15 リビングバイブル (JLB)

1.  ダビデは祭司アヒメレクに会うため、ノブの町へ行きました。アヒメレクはダビデを見ると、ただならぬものを感じて尋ねました。「どうして、お一人で? お供はだれもおらんのですか。」

10.  ダビデは急いでいました。 サウル王の追跡の手が伸びているかもしれません。 早くガテの王アキシュのもとにたどり着きたかったのです。 

11. ところが、アキシュの家来たちは、ダビデの出現を喜ばないふうで、「あの人はイスラエルの最高首脳ではないか」とうわさしていました。「いやあ、確かにそうだ。 だれもが踊りながら、『サウル王が殺したのは千人で、ダビデが殺したのは一万人』とか歌って、ほめそやした人に違いないぞ。」

12.  ダビデはこんな話をもれ聞いて、アキシュ王が自分をどう扱うかわからないと心配になりました。 

13. それで、気違いのふりをすることにしたのです。 戸をかきむしってみたり、ひげによだれをたらしたりしたものですから、 

14-15. アキシュ王はたまりかね、家来たちに言いました。「よくも、こんな気違いを連れて来たもんだな。 こんなやつなら、この辺りにもうようよしとるぞ。 何を好きこのんで、歓待せにゃならんのだ。」

サムエル記上 21