サムエル記上 18:9-21 リビングバイブル (JLB)

9.  この時から、王の目は、ねたみを帯びてダビデに注がれるようになりました。 

10. 事実、翌日から、神様に遣わされた悩みの霊がサウル王に襲いかかりました。 すると、まるで狂人のようにわめき始めたのです。 そんな王の心を静めようと、ダビデはいつものとおり竪琴をかなでました。 ところが王は、もてあそんでいた槍を、 

13. とうとう王は、ダビデを自分の前から退けることにし、職務も千人隊の長にまで格下げしました。 しかし王の心配をよそに、ダビデはますます人々の注目を集めるようになったのです。

14.  ダビデのやることなすことは、みな成功しました。 神様がともにおられたからです。 

17.  ある日、王はダビデを呼んで言いました。 「わしはおまえに、長女のメラブをやってもよいと思っておる。 そのためにまず、神様の戦いを勇敢に戦い、真の勇士である証拠を見せてくれ。」 王は内心、「ダビデをペリシテ人との戦いに行かせ、敵の手で殺してしまおう。 わしの手を汚すまでもない」と考えたのです。

18.  ダビデは答えました。 「私のような者が王家の婿になるなど、とんでもございません。 父の家系は取るに足りません。」

19.  ところが、いよいよ結婚という段になると、王は娘メラブをメホラ人のアデリエルと結婚させてしまいました。 

20. そうこうするうち、別の娘ミカルが、ダビデを恋するようになったのです。 それを知って喜んだのは王でした。

21.  「しめしめ。 あいつをペリシテ人の手で殺す機会が、また巡って来たわい」とほくそ笑みました。 さっそくダビデを呼びつけると、「今度こそ婿になってくれ。 末の娘をやろう」と言いました。

サムエル記上 18