サムエル記上 17:1-9 リビングバイブル (JLB)

1.  ところで、ペリシテ人は軍隊を召集して戦いをしかけ、ユダのソコとアゼカとの間にあるエフェス・ダミムに陣を敷きました。 

2. サウルは応戦するため、エラの谷に兵力を増強しました。 

3. こうしてペリシテ人とイスラエル人は、谷を隔てた丘の上で、にらみ合ったのです。

4-7. その時、ゴリヤテというガテ出身のペリシテ一の豪傑が、陣営から出て来て、イスラエル軍に向き直りました。 身長が三メートル以上もある巨人で、青銅のかぶとをかぶり、百キロもあるよろいに身を固め、青銅のすね当てを着け、十二キロもある鉄の穂先のついた、太い青銅の投げ槍を持っていました。 盾持ちが、大きな盾をかかえて先に立って歩いていました。

8.  仁王立ちのゴリヤテは、イスラエルの陣営に響き渡るように、大声で叫びました。 「よく、こうも大ぜいそろえたもんだな。 おれはペリシテ人の代表だ。 おまえらも代表を一人選んで一騎打ちをし、それで勝負をつけようじゃないか。 

9. もし、おまえらの代表の手にかかっておれ様が倒れでもすりゃあ、おれたちは奴隷になるさ。 だがな、このおれ様が勝ちゃあ、おまえらが奴隷になるんだ。 

14-15. 末っ子のダビデは、サウルの身辺の警護にあたりながら、時々ベツレヘムへ帰り、父の羊を飼う仕事を手伝っていました。 

38-39. サウルは、自分の青銅のかぶととよろいをダビデに与えました。ダビデはそれをまとい、剣を着け、試しに一、二歩、歩いてみました。 そんなものを身に着けたことがなかったからです。 「これじゃ、身動きがとれません。」 たちまち彼は悲鳴をあげ、脱いでしまいました。

41-42. ゴリヤテは盾持ちを先に立て、ゆっくり近づいて来ましたが、紅顔の美少年だとわかると、ふふんと鼻で笑い、どなり散らしました。

48-49. 近づいて来るゴリヤテめがけて、ダビデは駆け寄りました。 そして、袋から石を一つ取り出すと、石投げでそれを放ちました。 石は、ゴリヤテの額にみごと命中! がっちり額にくい込み、巨体は揺らいで、どさりと倒れました。 

50-51. ダビデは石投げと石一つで、このペリシテ人の大男をしとめたのです。 剣を持っていなかったダビデは、走り寄ってゴリヤテの剣を抜き放ち、それでとどめを刺して、首をはねました。 さあ、たいへんです。 自分たちのヒーローがやられてしまったのです。 ペリシテ人はしっぽを巻いて逃げ出しました。

サムエル記上 17