2. 三千人の精兵を選びました。 このうち二千はサウルとともにミクマスとベテルの山地にこもり、残りの千はサウルの息子ヨナタンに統率されて、ベニヤミン領のギブアにとどまりました。 その他の者は自宅待機です。
5. ペリシテ側も兵力を増強し、戦車三千、騎兵六千、それに浜辺の砂のようにひしめく兵士たちを集結させました。 そして、ベテ・アベンの東にあるミクマスに陣を敷いたのです。
6. イスラエル人は敵のおびただしい軍勢を見るなり、すっかり度肝を抜かれてしまい、先を争って、ほら穴や茂みの中、岩の裂け目、それに地下の墓所や水ためにさえ、隠れようとしました。
7. 中には、ヨルダン川を渡って、ガドやギルアデ地方まで逃げのびようとする者も出ました。 その間、サウルはギルガルにとどまっていましたが、従者たちは、どうなることかと恐怖に震えている始末でした。
8. サムエルはサウルに、自分が行くまで七日のあいだ待つようにと言い送っていました。 ところが、七日たってもサムエルは現われません。 サウルの軍隊は急に動揺し、統制がとれなくなりそうな形勢です。
9. 困ったサウルは、自分で完全に焼き尽くすいけにえと和解のいけにえをささげようと決心しました。
10. こうして、サウルがちょうどいけにえをささげた直後、サムエルが姿を現わしたのです。 サウルが迎えに出て祝福を受けようとすると、