16. サウルとヨナタンと六百の兵は、ベニヤミンの地のゲバに駐屯し、ペリシテ人はミクマスに腰をすえていました。
17. やがて三つの侵略部隊が、ペリシテ人の陣営からくり出されました。 一隊はシュアルの地にあるオフラに向かい、
18. もう一隊はベテ・ホロンに向かい、第三の隊は荒野に接するツェボイムの谷を見下ろす境界へと進軍したのです。
19. 当時、イスラエルには、どこにも鍛冶屋がありませんでした。イスラエル人が剣や槍を作ることを恐れたペリシテ人が、鍛冶屋の存在を許さなかったからです。
20. そこで、イスラエル人がすき、くわ、斧、かまなどをとぎたい場合は、ペリシテ人の鍛冶屋を訪ねなければなりませんでした。
21. とぎ料は、次のとおりでした。すき二百円くわ二百円斧百円かま百円突き棒百円
22. そういうわけで、このイスラエル全軍の中で、剣や槍を持っているのはサウルとヨナタンだけ、という有様だったのです。
23. そうこうするうち、ミクマスへ通じる山道は、ペリシテ軍の一隊の手で厳重に封鎖されてしまいました。