1. 愛する皆さん。 私は皆さんにクリスチャン生活の面では、まるで子供に対するように書いてきました。 あなたがたは、主に従わないで、好きかってに、ふるまっています。 そんなあなたがたに、御霊に満たされた健全なクリスチャンを相手にしているようには書けないからです。
2. つまり、堅い食物を避けてミルクを飲ませました。 堅い食物の消化はむりだったからです。 現に今でも、ミルクしか飲めない有様です。
3. 相変わらず、よちよち歩きもおぼつかないクリスチャンで、神様に従うどころか、好きかってに、ふるまっているのですから。 それは、あなたがたが、ねたみ合い、仲間割れをしていることからも、明らかです。 実際、あなたがたの態度ときたら、まるで主を信じていない人みたいです。
4. 「パウロとアポロとどちらが偉いか」などと口論して、教会を分裂させている現状では、主にあって少しも成長していないことを、さらけ出しているようなものではありませんか。
5. 私たちが争いの原因になるなんて! いったい、私が何者だと言うのですか。 アポロが何者ですか。 ただ神様に仕える者にすぎず、それぞれに特別の才能が与えられて、あなたがたが信じるように、手助けしたにすぎません。
6. 私の仕事は、あなたがたの心に種をまくことでした。 アポロの仕事は、それに水をやることでした。 しかし、あなたがたの心の中でそれを生長させたのは神様であり、私たちではありません。
7. まく者も、水をやる者も、さほど大切ではありません。 大切なのは、生長させてくださる神様なのです。
8. アポロも私も、同じ目標を目指して働いていますが、それぞれ、その労苦に従って報酬を受けるでしょう。
9. 私たちは神様の協力者にすぎません。 あなたがたは、私たちの畑ではなく、神様の畑です。 私たちの建物ではなく、神様の建物です。
10. 神様は恵みによって、私に、どうしたら腕のよい建築家になれるかを教えてくださいました。 私が土台をすえ、アポロがその上に建物を建てました。 しかし、その土台の上に建物を建てる者には、細心の注意力が必要です。
11. 私たちがすでに持っている本物の土台――イエス・キリスト――以外に、土台をすえることなど、だれにもできないからです。
12. しかし、この土台の上には、いろいろの材料で建てることができます。 金や銀や宝石を使う人もいれば、また、木や草、あるいは、わらなどを用いる人もあります。
13. やがて、すべてがテストされる、キリストのさばきの日が来ます。 その時には、建築家が各自どんな材料で建てたか明白になります。 それぞれの仕事は火でテストされ、なお、価値が変わらないかどうか、ほんとうに完璧な建物かどうかが、だれの目にも明らかになります。
14. そして、その土台の上に適切な材料を使って建てた人は、建物があとに残るので、報酬を受けます。
15. しかし、家が焼けてしまった人は、大損害をこうむります。 ただその人自身は、炎の中をくぐり抜けるように、命からがら救われるでしょう。
16. あなたがたは、自分たちがお互いに神の家であり、神の御霊が、その中に住んでおられることが、わからないのですか。
17. もし、神の家を汚したり、こわしたりする人がいれば、神様はその人を滅ぼされます。 なぜなら、神の家はきよく聖なるものだからです。 あなたがたは、その神の家なのです。
18. 自分をだますのはやめなさい。 「世間一般からすれば、自分は人並み以上のりこう者だ」と、もし考えているのなら、そんな考えはかなぐり捨てて、むしろ、ばかになるほうが身のためです。 天からの真の知恵を受ける妨げにならないためです。