11. イスラエルが困っていた時、見て見ぬふりをしたからだ。 イスラエルに侵入した者が財宝を持ち去り、くじでエルサレムを分け合っていても、知らん顔をして、指一本うごかそうとしなかった。 まるでイスラエルの敵のように振る舞っていた。
12. おまえは、そうすべきではなかった。 侵略者がイスラエルを遠い異国へ連れ去るのを見て、ほくそ笑むべきではなかった。 彼らの不幸を喜んだり、あざけるようなことはすべきでなかった。
13. そればかりか、おまえは災難につけ込んで、イスラエルに押し入り、略奪さえした。 彼らを犠牲にして私腹を肥やしたのだ。
14. 十字路に立ちはだかり、逃げる者を殺した。 彼らが恐ろしい窮地に立たされた日に、かろうじて生き残った者を捕らえ、敵の手に渡した。
15. 神様はすぐにもすべての国に復讐する。 イスラエルにしたとおりのことが、おまえの身に起こる。 ブーメランのように、そのとおりのことが自分に返ってくる。
16. わたしの聖なる山で、おまえたちは刑罰の杯を飲みほした。 回りの国々も、それを飲みほすことになる。 そうだ、飲みつぶれて、歴史から姿を消していく。 そのような国々は、もう存在しなくなる。
17. しかし、エルサレムは避難所となり、逃げ道となる。 イスラエルは再びそこを所有する。