1. 神様はこうお語りになります。 その時、敵は歴代のユダの王の墓、指導者、祭司、預言者、住民の墓をあばき、
2. 骨を掘り出して、わたしの国民が愛して拝んだ太陽や月や星の前にさらす。 骨は再び集められて葬られることもなく、肥やしのように地面にばらまかれる。
3. それでもまだ生き残る者は、わたしが追いやる国で生きのびるより、むしろ死ぬことをひたすら願うようになる。 こう天の軍勢の主は宣告なさいます。
6. わたしは彼らの会話をじっと聞いていたが、いったいどんなことが耳に入ったと思うか。 自分の罪を悔いている者は、一人もいない。 「なんと恐ろしいことをしたのだろう」と言う者は、一人もいない。 みな、戦場に突進して行く馬のように、罪の道を全速力で走って行く。
7. こうのとりは、生まれ故郷に帰る時を知っている。 山鳩、鶴、つばめも同じことで、毎年、神の定めた季節がくると、帰って行く。 しかし、わたしの国民はそうではない。 彼らは神のおきてを受け入れようとしない。
8. どうしておまえたちは、「われわれは神様のおきてを知っている」と言えよう。 なにしろ、教師連中が、そのおきてをひねくり回し、わたしが言ったこともないようなものにしているのだから。
9. このりこうな教師どもは、神のことばを変えた罪のために遠い国へ流され、恥をさらす。 その時になっても、相変わらずりこうだと言えるだろうか。
10. わたしは、彼らの妻と畑をほかの者に与える。 彼らはみな、身分の高い者も低い者も、預言者も祭司も、人のものを自分のふところに入れることだけを目的に生きてきたからだ。
11. 彼らは、実際には平安などどこにもないのに、すべてがうまくいくと保証する。こうして、わたしの国民のひどい傷に、効き目のない薬を塗っている。
12. 偶像を拝むことを恥じるどころか、顔を赤らめることさえ知らない。その報いで彼らは死に、倒れた者の間に転がる。
13. いちじくとぶどうは姿を消し、くだものの木は枯れ、わたしが与えたすべての良いものは、すぐになくなる。
14. その時、人々はこう言うだろう。 「ここでじっと死を待つ法はない。 さあ、城壁のある町へ行って、そこで死のう。 神様は、われわれを滅ぼすことに決め、われわれの罪と引き替えに、毒薬を盛った杯を下さったのだ。
15. 平和を期待したが、平和はこなかった。 健康の回復を待ち望んだが、あるのはただ恐怖だけだ。」
16. 戦争の音が北の国境から聞こえる。 全地は、恐ろしい軍隊が近づく音に震えおののく。 敵が来て、国中の町や住民を滅ぼし尽くすからだ。
17. わたしはおまえたちに、まじないのきかない毒蛇のような敵の軍隊を送り届ける。 どんな手段を講じても、彼らはおまえたちにかみついて殺す。
18. あまりの悲しみに、どうしたらよいかわかりません。 私の心はすっかり弱り果てました。
19. 国中に響き渡る泣き声を聞いてください。「神様、どこにおられるのですか。 私たちを置き去りにされるのですか」と、彼らは叫びます。ところが神様は、「どうして彼らは、彫り刻んだ偶像や、外国の悪い習慣をまねて、わたしを怒らせてしまったのか」と答えるのです。
20. 「刈り入れは過ぎ、夏も終わった。 それなのに、まだ救われない。」