2. あなたがたはおとめのように美しく、きゃしゃであり、しかも滅びる運命にあります。
3. 悪い羊飼いたちが、あなたがたを取り囲みます。 彼らは都の回りにテントを張り、自分たちの羊の群れのために牧場を没収します。
4. 彼らが戦いの準備をしている様子を見なさい。 戦いは正午に始まり、午後いっぱい、夕方まで続きます。
5. 彼らは言います。 「さあ、夜襲をしかけて、宮殿をこわそう。」
6. 実は、天の軍勢の主が、彼らにこう命じたのです。 木を切って、城壁を突きくずす槌を作り、それでエルサレムの城壁をくずすのだ。この都は悪に悪を重ねたので、もはや罰を免れることはできない。
7. 泉のように悪を吹き出し、通りには暴虐の声が響く。 この町の病気と打ち傷は、いつもわたしの前にある。
8. エルサレムよ、これが最後の警告だ。 わたしの言うことを聞かないと、この町にだれも住まないようにする。
9. 災難に次ぐ災難が襲い、イスラエルに残っているわずかな者さえ、再び刈り取られてしまう。 こう天の軍勢の主が告げます。 ぶどうの実を摘む者が、摘み残しはないかと一本一本調べて回るように、わたしの国民の残りの者は、もう一度滅ぼされる運命にある。
18-19. だから、今こそ宣言する。 全地よ聞け、遠い国々もエルサレムのわたしの国民も聞け。 わたしはこの国民に災いをもたらす。 というより、むしろ彼ら自身が災いを招いたのだ。 わたしの言うことを聞こうとしなかった罰だ。 彼らはわたしの戒めをはねつけた。
20. 今になって、シェバの香り高い香をわたしの前でたいても、何の役にも立たない。 高価な香はしまっておけ。 おまえたちの供え物を受け入れるわけにはいかない。 それらのものは、もはやわたしにとって良い香りとはならない。
21. わたしは彼らの道につまずきの石を置く。 父や子はつまずき、隣人や友人も共に倒れる。
22. 北から攻めて来る軍隊を見よ。 それは、おまえたちに襲いかかる強大な国家だ。
23. 彼らは血も涙もない残忍な国民で、完全武装し、馬にまたがっている。 この軍隊のざわめきは、海のとどろきに似ている。
24. 私たちはこの軍隊のうわさを聞いて、恐怖に取りつかれ、すっかり腰抜けになりました。 産みの苦しみをする女のような恐怖と苦痛が、私たちを捕らえました。
25. 畑に出てはいけません。 道を歩いてもいけません。 どこもかしこも敵だらけで、人を見たら殺そうと待ちかまえているからです。 私たちは、曲がり角に来るたびに、びくびくします。
26. ユダの誇りであるエルサレムよ、喪服を身にまとい、灰の中に座り、ひとり子を亡くした時のように激しく泣きなさい。 何もかも滅ぼす軍隊が、あっという間に攻めかかるからです。
27. エレミヤよ、わたしはおまえを金属を試す器具にした。 おまえがわたしの国民を試して、どれだけの価値があるかを調べるためだ。彼らの言うことに耳を傾け、彼らがすることに目を留めよ。
28. 彼らは最悪の反逆者で、神に逆らうことばだけが口を突いて出る。 真鍮のようにあつかましく、鉄のように堅くて残忍だ。
29. ふいごで勢いよく吹き、火の温度をうんと上げても、彼らを精錬することはできない。 もともと彼らには、うちに隠されている純粋なものなど少しもない。 だから、どんなに時間をかけて精錬してもむだだ。 彼らにあるものは、かすだけだ。 どんなに火を熱くしても、彼らを悪の道から引き離すことはできない。
30. わたしは彼らに、「不純で使いものにならない銀」というレッテルを張り、捨ててしまった。