エレミヤ書 51:2-17 リビングバイブル (JLB)

2. ふるい分ける者たちが来て、バビロンをふるいにかけ、吹き飛ばす。 彼らは、災いの日に四方八方から来て、攻め立てる。 

3. 敵の矢はバビロンの射手を倒し、勇士のよろいを貫く。 生きのびる者は一人もいない。 若者も老人もみな、いのちを落とす。 

4. カルデヤ人の地に倒れ、めった切りにされて路上で息絶える。 

5. わたしは、イスラエルとユダを見捨てたわけではなく、いぜんとして彼らの神である。 だがカルデヤ人の地は、イスラエルのきよい神に対する罪で満ちている。

6. バビロンから逃げ出し、自分のいのちを救いなさい。 罠にかかってはいけません。 そのまま残ったら、神様がバビロンのすべての罪に報復なさる時、巻き添えを食います。 

7. バビロンは、神様の御手にある金の杯のようでした。 すべての国々はこれから飲んで、酔いつぶれました。 

8. ところが今度は、突然、そのバビロンが倒れたのです。 この国のために泣きなさい。 薬を与えなさい。 ひょっとしたら、元どおりになるかもしれません。 

9. できることなら助けたいのです。 しかし今となっては、どんな手を打っても救えません。 この国を見捨てて、故国へ帰りなさい。 神様がこの国に天罰を下しているからです。 

10. 神様は私たちの顔を立ててくださいました。さあ、エルサレムで、神様のなさったすべてのことを言い広めましょう。

11. 矢じりをとぎ、盾を高く掲げなさい。 神様はメディヤ人の王たちを勇気づけてバビロンに乗り込ませ、これを滅ぼすことに決めたからです。 これが、神様の国民を虐待し、神殿を汚した者たちへの報復です。 

12. バビロンよ、守備を固め、城壁に見張りを大ぜい立て、伏兵を隠しておきなさい。 神様は宣言したことをみな実行するからです。 

13. 商業の中心地である繁栄した港よ。 いのちの糸が切られる最期の時がきました。 

14. 天の軍勢の主はご自分の名にかけて、こう誓いました。 おまえの町々は、無数のばったが群がる畑のように、敵兵であふれ返る。 彼らは、天にも届けとばかり、勝ちどきをあげる。

15. 神様は力と知恵をもって地をお造りになりました。 すぐれた知性をもって天を張り広げました。 

16. 神様が口を開くと大空に雷がとどろき渡ります。 神様は大地から水蒸気をのぼらせ、ご自分の倉から、雨と風を伴ういなずまを取り出します。 

17. 神様に比べたら、人間は知能の低い獣で、一かけらの知恵もありません。 金細工人は偶像を作るたびに、ますます良心が鈍くなります。 偶像には、いのちのしるしである息がないのに、それを作るたびに神様ができたと言って、うそをつくからです。 

エレミヤ書 51