エレミヤ書 48:34-44 リビングバイブル (JLB)

34. 恐怖と苦痛の、身の毛もよだつ叫び声が、ヘシュボンからエルアレとヤハツ、ツォアルからホロナイムとエグラテ・シェリシヤに渡る国中に響きます。 ニムリム川沿いの牧草地は、今ではすっかり荒れ地になりました。

35. 「わたしは、モアブが偽の神々を拝み、偶像に香をたくのをやめさせた」と、神様は言います。 

36. 私は、モアブとキル・ヘレスのために嘆き悲しみます。 彼らのせっかくの富も消えうせたからです。 

37. 彼らは苦しみもだえて頭の毛とひげをそり、手に傷をつけ、袋を作る荒布を身にまといます。 

38. どのモアブ人の家からも、路上からも、泣き悲しむ声が聞こえます。 「わたしがモアブを、だれも見向きもしない古いびんのように割ったからだ」と、神様は言います。 

39. なぜこわされたのでしょう。 泣きわめく声を聞き、モアブの恥に目を留めなさい。 モアブは今、周囲の人たちにとって、恐怖とさげすみのしるしとなっています。

40. 「モアブの上空を、不吉の使者のはげたかが輪を描いて飛んでいる」と、神様は言います。 

41. 町々は攻め取られ、要塞はつぶされます。 大の勇士も、産みの苦しみをする女のように、恐れに取りつかれて弱くなります。 

42. モアブは、もはや国ではありません。 神様に大きな口をたたいたからです。 

43. 「モアブよ、恐れと罠と裏切りが、おまえの分け前になる。 

44. 逃げる者は落とし穴に落ち、そこからやっとはい上がったかと思うと、今度は罠に足をはさまれる。 わたしは、おまえがどんなにもがいても脱出できないように、目を光らせる。 おまえの刑罰の時がきたのだ」と、神様は言います。 

エレミヤ書 48