2-4. もう、だれもモアブのことを鼻にかける者はいない。 その命はつけねらわれているからだ。 すでにヘシュボンでは、モアブを破壊する手はずが整った。 「さあ、あの国を滅ぼして、地上から抹殺しよう」と、彼らは言う。 マデメンはひっそり静まり返っている。 一方、ホロナイムには戦いの物音が近づく。 こうして、モアブは全滅し、その叫び声はツォアルにまで響く。
14. あなたがたは、「われわれは英雄だ。 歴戦の勇士だ」とうぬぼれていたころのことを覚えていますか。
15. しかし今、「モアブは滅ぼされようとしている。 滅ぼす者が近づいている。 えり抜きの若者も血祭りにあげられる」と、天の軍勢の主である王が言います。
16. 大きな災害が足早にモアブに近づいています。
17. モアブの友人たちよ、モアブのために大声で泣きなさい。 力と美しさを誇ったこの国は、粉々に砕かれました。
18. ディボンの人たちよ、栄光の座を降り、ちりの中に座りなさい。 モアブを滅ぼす者はディボンも荒らし、すべての塔を倒すからです。
19. アロエルの住民よ、道のそばに立って、モアブから逃げて来る人たちに、「いったい何が起こったのですか」と聞いてみなさい。
20. 彼らは答えるでしょう。「モアブは焼け野原になりました。 大声で泣きなさい。 アルノン川の土手で、モアブは滅びたと伝えなさい。」
21. 平地にあるすべての町は廃墟になりました。 神様の刑罰は、これらの町ぜんぶに下されたのです。 ホロンも、ヤハツ、メファアテも、
22. ディボン、ネボ、ベテ・ディブラタイムも、
23. キルヤタイム、ベテ・ガムル、ベテ・メオンも、
24. キルヨテ、ボツラも、それに、モアブの国の遠くや近くにあるすべての町々も、同じ運命に会いました。
25. モアブは角を切り取られ、両腕を折られ、すっかり骨抜きになりました。
26. 酔っぱらいのようにふらつき、倒れるままにしておきなさい。 神様に背いた罰です。 モアブは自分の吐いたへどの中で転げ回り、すべての人にさげすまれます。
27. それというのも、イスラエルをさげすんで強奪し、それが倒れた時、手を打って喜んだからです。
28. モアブの人たちよ、町を捨てて逃げ、岩の裂け目に巣を作る鳩のように、ほら穴に住みなさい。