エレミヤ書 48:11-24 リビングバイブル (JLB)

2-4. もう、だれもモアブのことを鼻にかける者はいない。 その命はつけねらわれているからだ。 すでにヘシュボンでは、モアブを破壊する手はずが整った。 「さあ、あの国を滅ぼして、地上から抹殺しよう」と、彼らは言う。 マデメンはひっそり静まり返っている。 一方、ホロナイムには戦いの物音が近づく。 こうして、モアブは全滅し、その叫び声はツォアルにまで響く。 

11. モアブは建国以来、外敵から守られ平穏無事に過ごしてきた。この国は、びんからびんに移し変えられないぶどう酒のようで、香りがよく、口あたりがなめらかだ。 だが今度は、捕虜として外に注ぎ出される番だ。 

12. 乱暴者が来て、つぼからつぼへ荒々しく移し変え、しかも、そのつぼを粉々に砕く時がすぐにくる。 

13. その時になってはじめて、ベテルでイスラエルが子牛の偶像を恥ずかしいと思ったように、モアブは自分の偶像ケモシュを恥ずかしく思うようになる。

14. あなたがたは、「われわれは英雄だ。 歴戦の勇士だ」とうぬぼれていたころのことを覚えていますか。 

15. しかし今、「モアブは滅ぼされようとしている。 滅ぼす者が近づいている。 えり抜きの若者も血祭りにあげられる」と、天の軍勢の主である王が言います。 

16. 大きな災害が足早にモアブに近づいています。

17. モアブの友人たちよ、モアブのために大声で泣きなさい。 力と美しさを誇ったこの国は、粉々に砕かれました。 

18. ディボンの人たちよ、栄光の座を降り、ちりの中に座りなさい。 モアブを滅ぼす者はディボンも荒らし、すべての塔を倒すからです。 

19. アロエルの住民よ、道のそばに立って、モアブから逃げて来る人たちに、「いったい何が起こったのですか」と聞いてみなさい。

20. 彼らは答えるでしょう。「モアブは焼け野原になりました。 大声で泣きなさい。 アルノン川の土手で、モアブは滅びたと伝えなさい。」

21. 平地にあるすべての町は廃墟になりました。 神様の刑罰は、これらの町ぜんぶに下されたのです。 ホロンも、ヤハツ、メファアテも、 

22. ディボン、ネボ、ベテ・ディブラタイムも、 

23. キルヤタイム、ベテ・ガムル、ベテ・メオンも、 

24. キルヨテ、ボツラも、それに、モアブの国の遠くや近くにあるすべての町々も、同じ運命に会いました。

エレミヤ書 48