1. モアブについて、イスラエルの神様である天の軍勢の主は、こう言います。ネボの町はひどい目に会い、跡形もなくこわされる。 キルヤタイムの町は占領され、それを守る要塞はつぶされる。
5. 泣きながらルヒテの坂を上る避難民の耳には、下に見える町からの、恐怖の叫びが聞こえる。
6. いのちが助かるために逃げ、荒野に身をひそめよ。
7. おまえたちは自分の腕を頼みとし、富を誇ったので、滅びる。 おまえたちの神ケモシュは、祭司や重立った人たちとともに、遠い国へ連れ去られる。
8. 村も町も、高台にあると谷間にあるとの区別なく、すべて滅びる。 わたしがそう言ったからだ。
9. モアブに羽が生えてどこかへ飛んで行けたら、どんなにいいだろうに。 この国の町々には、いのちある者は一人もいなくなるからだ。
10. モアブの血を流すのをいとい、剣を抜くのをひかえる者は、のろわれよ。 わたしが与えた仕事に手をつけない者は、のろわれよ。
11. モアブは建国以来、外敵から守られ平穏無事に過ごしてきた。この国は、びんからびんに移し変えられないぶどう酒のようで、香りがよく、口あたりがなめらかだ。 だが今度は、捕虜として外に注ぎ出される番だ。
12. 乱暴者が来て、つぼからつぼへ荒々しく移し変え、しかも、そのつぼを粉々に砕く時がすぐにくる。
13. その時になってはじめて、ベテルでイスラエルが子牛の偶像を恥ずかしいと思ったように、モアブは自分の偶像ケモシュを恥ずかしく思うようになる。
14. あなたがたは、「われわれは英雄だ。 歴戦の勇士だ」とうぬぼれていたころのことを覚えていますか。