3. エジプト人はよろいに身を固め、戦いに出て行け。
4. 馬に鞍をつけ、いつでも乗れるようにしておけ。 かぶとをかぶり、槍の穂先をみがき、よろいを着よ。
5. だがどうしたわけか、エジプトの軍勢は恐れに取りつかれて逃げて行く。 人一倍の武勇を誇る兵士さえ、うしろを振り向きもせず、一目散に逃げる。 恐れが四方八方から彼らを取り囲む。
6. どんなに足の速い者も、どんな勇士も、逃げることはできない。 北のユーフラテス川のほとりで、彼らはつまずき倒れる。
7. 洪水の時期のナイル川のようにわき上がり、各地にあふれていくこの強大な軍隊は、どこの国のものか。
8. それは、すべての国々を洪水のようにおおい、すべての敵を破るとうそぶく、エジプトの軍隊だ。
9. 馬と戦車、それに無敵を誇るエジプト兵たちよ、さあ、来い。 盾を取り、弓を引きしぼるエチオピヤ、プテ、ルデの人たちも来い。
22-23. エジプトは、蛇が身をくねらせて姿を消すように、音もなく逃げる。 代わりに、侵略軍が入って来て、数えきれないほどの兵士が、森の木立を切り払うきこりのように、人々をなで切りにする。
24. この北から来た国民の前では、エジプトは少女のように無力だ。
25. イスラエルの神様である天の軍勢の主は、こう言います。 わたしはテーベの神アモン、その他のエジプトの神々を罰する。 また、エジプト王と、王を頼りとするすべての者を罰する。
26. 彼らを、彼らを殺すのを生きがいとするバビロンの王ネブカデネザルと、その軍隊の手に渡す。 しかし後日、エジプトは戦争の荒廃から立ち直る。
27. だが、祖国に帰るわたしの国民よ、こわがったり、うろたえたりするな。 わたしは遠くにいるおまえたちを救い、おまえたちの子孫を遠くの国から連れ戻すからだ。 イスラエルは帰って来て平穏無事に住み、何ものにもおびえない。
28. わたしのしもべヤコブよ、恐れるな。 わたしがついている。 わたしは、おまえの寄留していたすべての国々を滅ぼすが、おまえには手をかけない。 懲らしめはするが、それもおまえの曲がった性根をまっすぐにするためだ。ペリシテ人について