6. そのため、わたしの憤りは爆発し、火のようにユダの町々とエルサレム市内に燃え移り、現在のような廃墟としたのだ。
7. イスラエルの神様であり、天の軍勢の主でもある神様は、あなたがたに尋ねます。 なぜおまえたちは、好んでいのちを絶とうとしているのか。 ユダから逃げてこの地に来た者は、男、女、子供はもちろん、抱かれている乳飲み子さえ、一人として死を免れることはできない。
8. おまえたちは、エジプトへ来てまで偶像を拝み、香をたいて、わたしの怒りをかき立てている。 だから、おまえたちをとことんまで滅ぼし、全世界の国々ののろいとし、鼻つまみものとする。
9. おまえたちは、ユダとエルサレムでの先祖の罪、ユダの王と王妃たちの罪、おまえたち自身の罪、それにおまえたちの妻の罪を忘れてしまったのか。
10. 今の今まで、申しわけないことをしましたとわびた者は、だれもいない。 一人として、わたしに立ち返ろうとせず、わたしがおまえたちの先祖に与えたおきてに従おうとしない。
11. そのため、イスラエルの神様である天の軍勢の主は言います。わたしは怒りで全身が熱くなった。 おまえたちを一人残らず滅ぼしてやる。
12. エジプトに来ることを強く主張した、この生き残りのユダヤ人を皆殺しにする。 彼らはここエジプトの地で倒れ、ききんと剣でいのちを落とし、身分の高い者も低い者も、一人残らず死ぬ。 彼らはさげすまれ、忌みきらわれ、のろわれる。
13. わたしは、エルサレムの住民を剣とききんと伝染病で罰したように、エジプトにいる彼らを罰する。
14. ここに来たことを悔い、ほかの者と別行動をとって故国に帰る者のほかは、ただの一人も、わたしの憤りから逃げることはできない。
15. そこに居合わせた女たちと、妻が偶像に香をたいていることを知っている男たちは、声を一つにして言い返しました。 エジプト南部には、おびただしい数のユダヤ人がいたのです。
16. 「そんな偽のお告げには、同意できません。
17. 私たちの好きなようにさせてください。 ご先祖や、王たち、重立った人たちが、ユダの町々やエルサレムでいつもしていたように、思いきり『天の女王』に香をたきたいのです。 あのころは、食べ物がどっさりあり、しあわせいっぱいでした。
18. ところが、『天の女王』に香をたいて拝むのをやめてからというもの、災い続きで、剣とききんにたたられどおしです。」
19. 女たちも、負けずに口をはさみました。 「私たちはちゃんと夫に相談してから、『天の女王』を拝み、それにぶどう酒を注ぎ、女王に象ったケーキを作ったのですよ。 黙って内緒でなんかするものですか。」
20. それでもエレミヤは、簡単には引っ込みません。