2-3. イスラエルの神様である天の軍勢の主は、こう言います。 おまえたちは、わたしがエルサレムとユダのすべての町にしたことを見た。 それらの町々は、はなはだしい悪のために灰になり、廃墟となって、今は猫の子一匹も住んでいない。 自分も先祖も知らなかったような神々を拝んで、わたしの怒りを買ったからだ。
10. 今の今まで、申しわけないことをしましたとわびた者は、だれもいない。 一人として、わたしに立ち返ろうとせず、わたしがおまえたちの先祖に与えたおきてに従おうとしない。
11. そのため、イスラエルの神様である天の軍勢の主は言います。わたしは怒りで全身が熱くなった。 おまえたちを一人残らず滅ぼしてやる。
12. エジプトに来ることを強く主張した、この生き残りのユダヤ人を皆殺しにする。 彼らはここエジプトの地で倒れ、ききんと剣でいのちを落とし、身分の高い者も低い者も、一人残らず死ぬ。 彼らはさげすまれ、忌みきらわれ、のろわれる。
13. わたしは、エルサレムの住民を剣とききんと伝染病で罰したように、エジプトにいる彼らを罰する。
14. ここに来たことを悔い、ほかの者と別行動をとって故国に帰る者のほかは、ただの一人も、わたしの憤りから逃げることはできない。
15. そこに居合わせた女たちと、妻が偶像に香をたいていることを知っている男たちは、声を一つにして言い返しました。 エジプト南部には、おびただしい数のユダヤ人がいたのです。
16. 「そんな偽のお告げには、同意できません。
17. 私たちの好きなようにさせてください。 ご先祖や、王たち、重立った人たちが、ユダの町々やエルサレムでいつもしていたように、思いきり『天の女王』に香をたきたいのです。 あのころは、食べ物がどっさりあり、しあわせいっぱいでした。
18. ところが、『天の女王』に香をたいて拝むのをやめてからというもの、災い続きで、剣とききんにたたられどおしです。」
19. 女たちも、負けずに口をはさみました。 「私たちはちゃんと夫に相談してから、『天の女王』を拝み、それにぶどう酒を注ぎ、女王に象ったケーキを作ったのですよ。 黙って内緒でなんかするものですか。」
20. それでもエレミヤは、簡単には引っ込みません。
21. 「あなたがたや、あなたがたの先祖、王、重立った人たち、それに全国民が、ユダの町々とエルサレムで偶像に香をたいていたことを、神様がご存じないとでも思うのですか。
22. 神様があなたがたの悪に我慢できなくなったので、祖国は今のように荒れ果て、お話にならないほど破壊され、のろわれ、人っ子ひとり住まなくなったのです。
23. こんな恐ろしい運命に見舞われたそもそもの原因は、あなたがたが香をたき、神様に罪を犯し、神様に従うことをやめたところにあります。」
24. さらにエレミヤは、女たちも含め、全員に言いました。 「エジプトに住むすべてのユダヤ人は、神様のおことばを聞きなさい。
25. イスラエルの神様である天の軍勢の主は、こうお語りになります。 おまえたちも妻も、『天の女王』にいけにえをささげることを絶対にやめない、と言った。 しかも、このことを態度で証明してきた。 それなら、『天の女王』に誓ったことを果たすがいい。