1. 十月に入って、王族の一人、エリシャマの子ネタヌヤの子イシュマエルは、十人の部下を連れてミツパに来ました。 ゲダルヤは一行を食事に招きました。
2. ところが食事の最中に、イシュマエルと、仲間の者は、急に立ち上がって剣を抜き、ゲダルヤを殺したのです。
3. そのあと出かけて行って、ミツパでゲダルヤのそばにいたユダヤ人の役人、バビロンの兵士をも虐殺しました。
4. 次の日、外部の人がこの出来事をまだ知らないうちに、
5. シェケム、シロ、サマリヤから、神殿に参拝するために、八十人の者がミツパに来ました。 めいめいひげをそり、着ている物を裂き、体に傷をつけて、供え物や香を運んでいました。
6. イシュマエルは、わざと泣きながら町の外へ出て、彼らを見ると言いました。 「さあ、いっしょに来て、ゲダルヤがどうなったか見てください。」
7. こうして、全員が町に入ると、イシュマエルと部下たちは、十人を別として残り全員を殺し、死体を穴に放り込みました。
8. 助かった十人は、隠しておいた小麦、大麦、油、それに蜜を必ず持って来るから、いのちだけは助けてくれと、イシュマエルに頼んだのです。
9. 死体を投げ込んだ穴は大きなもので、アサ王がイスラエル王朝のバシャ王を恐れて、ミツパの防備を固めた時に掘ったものでした。
13-14. 捕虜になっていた人たちは、ヨハナンとその部下たちの姿を見ると、歓声をあげて走って来ました。
16-17. さて、ヨハナンとその部下は、救い出した兵士、婦人、子供、宦官などを引き連れて、ベツレヘム近郊のゲルテ・キムハムという村へ行き、そこでエジプトに脱出する準備を始めました。