4. そのころ、エレミヤはまだ牢に入れられていなかったので、自由に出入りできました。
5. エジプト王の軍隊が、包囲されたエルサレムを救援するためユダの南の国境に現われたので、バビロン軍は一戦を交えるため、エルサレムから退却していました。
6. その時、神様からエレミヤに次のお告げがありました。
7. 「イスラエルの神が、こう言う。 これから先どうなるかを聞くため、使いをよこした王に、エジプト王の軍隊はおまえたちを助けに来たものの、やがてエジプトへ逃げ帰る、と言ってやれ。 バビロニヤ人が彼らを破って、もと来た所に押し返す。
8. 一方、バビロニヤ人はこの町を占領し、すっかり灰にする。
9. バビロニヤ人がもう来ないと考えて、自分をごまかすな。 そんなはずはないからだ。
10. 万が一にもバビロン軍を負かし、生き残りのわずかな兵が重傷を負ってテントに横たわったとしても、彼らははい出して来ておまえたちを破り、この町に火をつける。」
11. バビロン軍がエジプトと戦うためにエルサレムの囲いを解いた時、
12. エレミヤは町を出てベニヤミンの地へ行き、自分の買った土地がどうなっているかを見ようとしました。
13. ところが、ベニヤミンの門を出ようとした時、歩哨に見つかり、バビロニヤ人に通じる裏切り者として捕らえられたのです。 その歩哨というのは、ハナヌヤの孫でシェレムヤの子のイルイヤでした。
14. 「とんでもない誤解だ。 味方を裏切るつもりは少しもない」と、エレミヤは抗議しました。しかし、イルイヤは聞こうともしないで、役人たちの詰め所に連れて行きました。