3. ひょっとしたら、ユダの国民は、わたしがこれからしようとしている恐ろしいことが文字になっているのを見て、悔い改めるかもしれない。 そうすれば、彼らを赦す。」
4. そこでエレミヤは、ネリヤの子バルクを呼びました。 バルクはエレミヤの口述どおり、全部の預言を筆記しました。
5. 書き終わったあと、エレミヤはバルクに言いました。 「私は囚人の身だから、
6. 次の断食の日、私の代わりに神殿でこれを読み上げなさい。 その日は、人々がユダ全国から上って来る。
7. ひょっとしたら、彼らは悪の道を離れ、手遅れにならないうちに神様に赦しを求めるかもしれない。 もっとも、ここに書かれている神様ののろいは、すでに宣告ずみだがね。」
8. バルクは言われたとおり、神殿で、神様のことばをひと言ももらさず人々の前で読みました。
9. このことは、ヨシヤの子エホヤキム王の第五年にあたる十二月の断食日に起こりました。 その日、ユダ全国から人々が、神殿での儀式に参列するため上って来ました。
24-25. ところが、エルナタンとデラヤ、それにゲマルヤのほかは、だれも抗議もしません。 この三人は、巻物を焼かないようにと訴えましたが、王は耳を貸しませんでした。 そのほかの家来は、王のひどい仕打ちを見ても、感情を外に出しませんでした。
26. 王は王子エラフメエルとアズリエルの子セラヤ、それにアブデエルの子シェレムヤに命じて、バルクとエレミヤを逮捕させようとしました。 しかし、神様は二人を隠したのです。
27. 王が巻物を焼いたのち、神様はエレミヤに命じました。
28. 別の巻物を手に入れ、前のように、わたしの言ったことをすべて書き、
29. その上で王に言え。 「神様は、こう宣告なさいます。前の巻物には、バビロン王がこの国を荒らし、何もかもこわすと書いてあったので、おまえは怒って焼いた。
30. そこで、ユダ王朝のエホヤキム王について、次の一項目をつけ加える。 彼には、ダビデの王座につく者がいなくなる。 彼の死体は捨てられ、太陽の炎熱と夜の霜にさらされる。
31. わたしは彼とその家族、それに家来たちを、それぞれの罪のゆえに罰する。 彼らに、またユダとエルサレムの全住民に、かねて予告しておいたすべての災いを下す。 わたしの警告を聞こうとしなかったからだ。」