4. イスラエルのおとめよ。 わたしは、おまえの国を再建する。 おまえは元のように幸せになり、タンバリンをたたいて陽気に踊る。
5. もう一度サマリヤの山の上にぶどう園をつくり、その実を食べるようになる。
6. エフライムの丘に立つ見張りが大声を張り上げ、「さあ、シオン(エルサレム)に上って、神様のもとへ行こう」と言う日がくる。
7. 神様はこう言います。 地上で最も偉大な国イスラエルに、わたしがどんなことをするかを知って、喜び歌え。 「神様は、イスラエルの残りの民であるご自分の国民を救った」と、賛美と喜びをもって大声で言いふらせ。
8. わたしが彼らを、北から、また地の果てから連れ戻すからだ。 盲人や足なえ、赤ん坊を連れた若い母親、お産まぢかの女には、特別に目をかける。 彼らは大きな集団となって帰る。
9. だれの頬にもうれし涙が伝わる。 わたしは彼らを、こわれ物を運ぶように注意して連れ帰る。 彼らは静かに流れる川のほとりを歩き、つまずくことはない。 イスラエルにとってわたしは父であり、エフライムはわたしの長男だからだ。
10. 世界の国々よ、神様からの次のお告げを聞き、言い広めなさい。 神様はご自分の国民を散らしたが、再び集め、羊飼いがその群れを飼う時のように見守ります。
11. イスラエルを、とても歯が立たない敵の手から救い出すのです。
12. 彼らは帰国して、シオンの丘で喜びの歌をうたいます。 豊作の穀物、麦とぶどう酒と油、健康そのものの羊と家畜の群れという神様の恵みに浴して、彼らの顔は喜びに輝きます。 彼らのたましいは潤った園のようになり、悲しみは一つ残らず逃げ去ります。
13. 娘たちは喜びのあまり踊りだし、男たちは、年寄りも若者も陽気にはしゃぎます。 「わたしは彼らの嘆きを喜びに変え、彼らを慰め、楽しませる。 苦しいことだらけの捕虜の時代は、もう過去のこととなった。
14. わたしは祭司たちを、神殿に運ばれる山のような供え物で、再びもてなす。 わたしの国民がすっかり満足するまで、たらふく食べさせる」と、神様は約束なさいます。
15. 神様は私に、再びお語りになりました。 ラマ(バビロンの捕虜となったユダヤ人が集合させられた場所)で激しい泣き声が聞こえる。 ラケル〔ヤコブの妻。 イスラエル王国の母として象徴的に言われている〕は子供のために身もあられもなく泣いているが、どうしても慰めることはできない。 それもそのはず、子供がいなくなったからだ。
16. しかし、神様は約束なさいます。 もう、泣かなくていい。 確かにおまえの祈りを聞いた。 おまえはまた子供に会える。 彼らは遠い敵の国から、おまえのふところへ帰って来る。