11. わたしがそばについていて救うからだ。 たといおまえの寄留先の国々を全滅させても、おまえは根絶やしにしない。 もちろん、全く罰を免れるというわけではないが……。
12. おまえの罪は、どうしても治らない打ち傷のようで、ひどく痛む。
13. 助ける者はなく、傷口に包帯を巻く者もいない。 どんな薬も効き目がない。
14. 恋人はみな、おまえを置き去りにし、二度とめんどうを見てくれない。 わたしが、まるで敵ででもあるかのように、おまえをひどく傷つけたからだ。 血も涙もない敵のように、容赦なく痛めつけた。 おまえの罪があまりにも多く、とががあまりにも大きかったからだ。
15. なぜ抗議するのか。 当然の刑罰ではないか。 おまえの罪は目もあてられないほど醜いので、悲しみはいつまでも終わらない。 こんなにも懲らしめるのは、おまえのとがが途方もなく大きいからだ。
16. だがいつか必ず、おまえを滅ぼす者はみな滅ぼされ、おまえの敵はみな奴隷となる。 おまえから略奪する者は略奪され、おまえを攻撃する者は、逆に攻撃される。
17. わたしはおまえの傷を治し、元の健康体にする。 今は、おまえは「捨てられた者」「だれも欲しがらないエルサレム」と呼ばれている。
18. しかし、神様は約束なさいます。 わたしがおまえたちを捕虜になっていた地から連れ帰り、元の状態に戻す時、エルサレムは廃墟の上に再建される。 宮殿は以前のように建て直され、
19. 町には喜びと感謝の声があふれる。 わたしの国民は増え、名誉ある偉大な国民となる。
20. 彼らの子孫は、ダビデが王位についていたころのように栄える。 国民はわたしの前に堅く立てられ、わたしは彼らに危害を加える者を罰する。
21. 彼らは再び指導者をいただく。 しかも、外国人ではない指導者を。 わたしが彼を、わたしの祭壇に仕える祭司にするために招くと、彼はわたしに近づく。 招かれないのに近づく者はいない。
22. おまえたちはわたしの国民となり、わたしはおまえたちの神となる。