エレミヤ書 2:10-11-24 リビングバイブル (JLB)

2. さあ、出かけて行って、エルサレムの町の通りで、次のように大声で語れ。 わたしは、ずっと昔、おまえがまだ若い花嫁だったころ、わたしを喜ばせようとしてどんなに尽くしてくれたか、また、わたしを愛し、一本の草木も生えていない砂漠でさえも、わたしについて来てくれたことを覚えている。 

3. そのころ、イスラエルはきよい民、わたしの初子だった。 これに害を加える者はだれでも犯罪人とみなされ、これに触れる者には大きな災いが降りかかったものだ。

6. 彼らは、自分たちをエジプトから無事に連れ出し、だれも住まず、足も踏み入れない砂漠と岩の地、乾ききった死の地である荒野を導きとおしたのが、主であるこのわたしであったことに、目をつぶっている。 

7. わたしは彼らを、実り豊かな地に連れて入り、そこの祝福をぞんぶんに味わわせた。 ところが、彼らはそこを罪と腐敗の地に変え、わたしの相続地を汚した。 

8. 祭司でさえ、神のことなどそっちのけにし、裁判官もわたしを無視した。 指導者連中はわたしに盾をつき、預言者はバアルを拝み、くだらないことで時間をつぶした。

9. だが、まだおまえたちをあきらめたわけではない。 わたしに立ち返るようにと、根気よく、何度でも説得する。 のちのちの子孫の時代になっても、同じようにする。

10-11. あたりを見回して、たとい少しも価値がないものであったにせよ、昔からいた神々を、新しい神々と取り替えた国があったか、調べてみよ。 西にあるキプロスに使いを出し、東にあるケダルの砂漠に人をやり、こんなおかしなことを今までに聞いたことがあるかどうか、調べさせてみよ。 ところがわたしの国民は、栄光に輝く神を捨て、代わりに役立たずの偶像を取り入れた。 

12. 天はこれを知ってショックを受け、恐怖に身をすくめる。 

13. わたしの国民は二つの悪事を重ねたのだ。 まず、いのちの水の泉であるわたしに見切りをつけ、次に、水をためることもできない、こわれた水ためを作った。

14. イスラエルは、どうして奴隷の国になり下がったのか。 どうして捕虜となり、遠い国へ連れて行かれたのか。

15. わたしには、エルサレムに向かって進んで来る大軍が見える。 彼らは天にも届くような大声をあげてエルサレムを破壊し、焼き払い、人の住まない荒れ地とする。 

16. わたしには、エルサレムへ攻め上ろうとしているエジプトの軍隊も見える。 メンピスとタフパヌヘスの町々から行軍して来て、イスラエルの栄光と力を踏みにじろうとしている。 

17. こうなったのは、神であるわたしがおまえを導き、行くべき道を示そうとしたのに、おまえが反抗したからだ。

18. エジプトやアッシリヤと手を組んで、どんな得をした? 

19. 身から出たさびが、おまえに罰を加える。 神である主に刃向かい、いとも簡単に神を捨てることがどんなに悪いことであり、恐ろしいことであるかを、身をもって知るようになる。 こう天の軍勢の主は宣告なさいます。 

20. おまえはとうの昔に、わたしのくびきを払いのけ、わたしのきずなを断ち切った。 頑として、わたしの言うことを聞こうとしない。 すべての丘の上、またすべての木の下で、偶像に深々と頭を下げたのだ。

21. こんなことが、ありうるだろうか。 どうして、こんなことになったのか。 おまえを植えた時、あんなに注意して、最上の苗木を選んだというのに。 どうして、これほど堕落した悪い人種になったのか。 

22. どれほどの石けんと灰汁を使っても、おまえはきれいにならない。 どんなことをしても洗い流せない罪の汚れが、こびりついている。 それがいつも、わたしの目の前にちらついている。 こう神様は言います。 

23. それでもなお、そんなはずはない、偶像を拝んだ覚えなどない、と言いはるのか。 そんなことを言えた義理だろうか。試しに、この国のどの谷へでも行ってみよ。 あくせくと雄を捜し求める雌のらくだよ、おまえの犯した恐ろしい罪を、まともに見つめよ。

24. おまえは、さかりのついた時期にくんくんと鼻を鳴らす、野ろばそのものではないか。 だれが、おまえの欲情を抑えることができようか。 雄のほうでは、別におまえを捜す必要はない。 なにしろ、おまえのほうで飛んで来るのだから。 

エレミヤ書 2