5. その時、神様がお語りになりました。
6. イスラエルよ。 この陶器師が粘土にしたのと同じことを、わたしはおまえたちにできないだろうか。 陶器師の手の中に粘土があるように、おまえたちもわたしの手の中にある。
7. わたしが、一つの国が引き抜かれて滅ぼされると言った時、
8. もしその国が悪の道を捨てるなら、わたしは予定を変更して、その国を滅ぼさない。
9. また、わたしが、ある国を強くすると言った時、
10. もしその国が途中で考えを変えて悪の道に走り、わたしに従わなくなれば、わたしも考えを変え、祝福の約束を撤回する。
11. だから出かけて行って、ユダとエルサレムの全住民に、こう警告せよ。 さあ、神のことばを聞け。 わたしは今おまえたちのために、良いことではなく悪いことを計画している。 だから悪の道を捨て、正しいことを行なえ。
12. ところが彼らは、こう答えました。 「おせっかいはよしてくれ。神様の言われたことを行なう気なんか、これっぽっちもないんだ。だれからも束縛されるものか。 こうやって強情を張りとおし、悪を身につけたまま、いつまでも好き勝手な生活をしたいのだ。」
13. その時、神様はこう言いました。 たとい異教の国民の間でも、こんなことを聞いた者はいない。 考えただけでぞっとするようなことをわたしの国民がしたのだ。
14. レバノン山頂の雪は決してとけず、ヘルモン山から流れ下る冷たい水は、決してかれない。
15. これらのものは、いつもあてにできる。 ところがわたしの国民ときたら、全くあてにならない。 彼らはわたしを置き去りにして、むなしい偶像のもとに走った。 昔からの正しい道をはずれ、罪のどろ沼に迷い込んだ。
16. そのため、国は荒れ果て、そこを通る人は思わず息をのみ、あまりにもすさまじい光景に驚いて頭を振る。