1. 鉄のペンかダイヤモンドの先端で、石の心と祭壇の端に、悪いおきてが刻み込まれているかのように、わたしの国民は吸い寄せられるようにして罪を犯す。
4. こうして、わたしがおまえたちのために取っておいたすばらしい相続財産は、おまえたちの指の間からすべり落ちる。 わたしはまた、おまえたちを奴隷として、遠くの敵国へ売り渡す。 それというのも、おまえたちが、いったん燃えたら永久に消えないわたしの憤りに、火をつけたからだ。
5. 神様はこう告げます。 死んでいく人間を頼りとし、心が神から離れる者は、のろわれる。
6. そのような者には、砂漠のずんぐりした灌木のように、将来の希望など少しもない。 古き良き時代から永久に見放された彼は、草木も生えない、塩分の多い荒野に住む。
7. だがわたしを頼りとし、わたしを望みとする者は、祝福される。
8. 彼は川の土手に沿って植えられた木のように、深く張った根で川から直接水分を吸収するので、暑さにもしおれず、長いかんばつでも弱らない。 葉はいつも青々と茂り、みずみずしくおいしい実をつける。
9. 人の心は何ものよりも欺きやすく、芯まで腐っている。 それがどんなに悪質なものであるかは、だれにもわからない。
10. ただわたしだけが人の心を知っていて、すみずみまで探り、いちばん奥に隠された動機まで調べ上げる。 そして、一人一人にそれぞれの生き方に応じた報いを与える。
11. 自分でかえさなかったひな鳥を抱く鳥は、やがて、そのひなに逃げられる。 不正な手段で富を手に入れる者も同じだ。 遅かれ早かれ富を失い、結局は哀れなおいぼれになる。