5. 彼らのために嘆いたり、泣いたりするな。 わたしは彼らを保護するのをやめ、平安を取り上げたばかりか、恵みとあわれみをかけることさえやめたからだ。
6. 国民は身分の高い者も低い者も、死んでも埋葬してもらえず、悲しんでもらえない。 友人でさえ、髪を刈ったり、頭をそったりして悲しみの気持ちを表わそうとしない。
7. だれ一人、悲しむ者に食事を出して慰めず、相手の両親の死を悼むしるしに一杯のぶどう酒を与えようともしない。
8. こんな悲惨なことが待っているのだから、そのしるしとして、宴会やパーティーに二度と顔を出してはならない。 彼らと食事を共にすることも許されない。
9. イスラエルの神、天の軍勢の主であるわたしが、こう言うのだ。 おまえの生きている間に、しかもおまえの見ている前で、わたしはこの国から笑い声を絶やす。 楽しい歌声、結婚の披露宴、それに花婿と花嫁の歌声はとだえる。
10. これらのことを包み隠さずに話すと、彼らはこう聞き返すだろう。「どうして神様は、こんなに恐ろしいことをなさるのか。 こんなひどい目に会わせられる覚えはない。 いったい私たちが神様に、どんな罪を犯したというのか。」
11. そうしたら、わたしの返事を知らせてやれ。 おまえたちの先祖がわたしを捨てたから、こんなことになったのだ。 彼らはほかの神々を拝み、それに仕えた。 わたしのおきてを守らなかった。
12. そればかりか、おまえたちも、先祖より悪いことをしてきたではないか。 自分たちの心のままに悪の道へ走り、わたしの言うことを聞こうとさえしなかった。
13. だから、おまえたちをこの国の外に放り出し、だれも知らない異国の地に追い払う。そこで、好きなだけ偶像を拝むがいい。 ただし、わたしは少しも恵みを与えない。
16. わたしは大ぜいの漁師をやり、わたしの憤りから逃げて深い所に隠れているおまえたちを、網で引き上げる。 狩人をやって、森の中の鹿や、近づくことのできない断崖の上に立つ野やぎを狩り出すように、おまえたちを低地へ追い立てる。 わたしのさばきをのがれて逃げ出しても、必ず見つけ出して罰する。
17. わたしはおまえたちに目を光らせ、一部始終を見ているのだ。 すべての罪を心に留めている。わたしから逃げ出すなど、できない相談だ。
18. わたしはおまえたちのすべての罪に対して、二倍の罰を加える。 おまえたちがわたしの地を鼻持ちならない偶像で汚し、あらん限りの悪事で満たしたからだ。
19. 神様。 私の力、私の要塞、悩みの日の私の隠れ家よ。 世界中の国民がみもとに来て、こう言うでしょう。 「私たちの先祖はほんとうにばかでした。 少しも価値のない偶像を拝んでいたからです。