8. 未亡人の数はかぞえきれなくなる。 わたしは真昼に若い男を死に渡し、母親を嘆かせる。 彼らに突然、苦痛と恐怖を与える。
9. 七人の子をもつ母親は、息子がみな死ぬので半狂乱になる。 まだ昼だというのに、目の前は真っ暗だ。 子供がみな殺されるので、子供がない女となり果て恥をかく。
10. その時、エレミヤはこう言いました。 「お母さん、なんてことでしょう。 こんな悲しい思いをするくらいなら、生まれてすぐ死んでいたらよかったのに。 どこへ行っても、私は憎まれ者です。 やかましく返済を迫ったことも、人から借りた物を返さなかったこともないのに、だれもかれも私をのろいます。
11. 彼らがのろうままにしておこう。 神様。 あなたは、敵対する彼らのために私がどんなにとりなし、どんなにその助命を嘆願したかをご存じです。」
14. 敵がおまえたちを捕虜とし、おまえたちの知らない国へ連れて行くにまかせる。 わたしの怒りは火のように燃え上がり、おまえたちを焼き尽くす。
15. これに答えて、エレミヤが言いました。 「神様。 私がこんなに苦しんでいるのは、神様のためであることをご存じですね。 神様のおことばを伝えたので、人々は私を迫害します。 どうか、彼らの手にかかって殺されるようなことがありませんように。 私を彼らの強い力から救い出し、彼らにふさわしい罰を加えてください。
16. 神様のおことばは、私をしっかり支えます。 それは、ひもじい私のたましいにとっての食べ物です。 私の重い心に喜びをもたらし、有頂天にさせてくれます。 神様。 私は、神様の預言者にされたことを誇りに思います。
19. 神様はこうお答えになりました。 「そんな訳のわからないことを言わず、もう少し分別のあることを口にするものだ。 おまえが、前のようにわたしに頼るようになれば、わたしの代弁者にしておく。おまえが彼らに影響を与えるべきであって、逆に彼らの影響を受けてはならない。