エレミヤ書 15:3-21 リビングバイブル (JLB)

3. わたしは彼らのために、四種類の殺し屋を決めておく。 切り殺す剣、食いちぎる犬、残ったものをきれいに平らげるはげたかと野獣だ。 

4. ユダの王、ヒゼキヤの子マナセがエルサレムでなした悪事のために、おまえたちを厳しく罰する。 おまえたちの身に起こることは、世界中の人々に、鳥肌が立つほどの恐怖を与える。

5. エルサレムよ。 だれが、おまえのために心を痛めて泣くだろうか。 だれが、おまえの安否を尋ねるだろうか。 

6. おまえはわたしを捨て、わたしに背いた。 だからわたしは、おまえを打ちすえようと、こぶしを振り上げる。 おまえに立ち直る機会を与えるのには、もう疲れた。 

7. おまえを町の門でふるいにかけ、おまえが大切にしているものをみな奪い取る。 わたしの国民は悪の道を振り切ってわたしに立ち返ろうとしないので、彼らを滅ぼす。 

8. 未亡人の数はかぞえきれなくなる。 わたしは真昼に若い男を死に渡し、母親を嘆かせる。 彼らに突然、苦痛と恐怖を与える。 

9. 七人の子をもつ母親は、息子がみな死ぬので半狂乱になる。 まだ昼だというのに、目の前は真っ暗だ。 子供がみな殺されるので、子供がない女となり果て恥をかく。

10. その時、エレミヤはこう言いました。 「お母さん、なんてことでしょう。 こんな悲しい思いをするくらいなら、生まれてすぐ死んでいたらよかったのに。 どこへ行っても、私は憎まれ者です。 やかましく返済を迫ったことも、人から借りた物を返さなかったこともないのに、だれもかれも私をのろいます。 

11. 彼らがのろうままにしておこう。 神様。 あなたは、敵対する彼らのために私がどんなにとりなし、どんなにその助命を嘆願したかをご存じです。」

14. 敵がおまえたちを捕虜とし、おまえたちの知らない国へ連れて行くにまかせる。 わたしの怒りは火のように燃え上がり、おまえたちを焼き尽くす。

15. これに答えて、エレミヤが言いました。 「神様。 私がこんなに苦しんでいるのは、神様のためであることをご存じですね。 神様のおことばを伝えたので、人々は私を迫害します。 どうか、彼らの手にかかって殺されるようなことがありませんように。 私を彼らの強い力から救い出し、彼らにふさわしい罰を加えてください。 

16. 神様のおことばは、私をしっかり支えます。 それは、ひもじい私のたましいにとっての食べ物です。 私の重い心に喜びをもたらし、有頂天にさせてくれます。 神様。 私は、神様の預言者にされたことを誇りに思います。 

19. 神様はこうお答えになりました。 「そんな訳のわからないことを言わず、もう少し分別のあることを口にするものだ。 おまえが、前のようにわたしに頼るようになれば、わたしの代弁者にしておく。おまえが彼らに影響を与えるべきであって、逆に彼らの影響を受けてはならない。 

20. 彼らは、高い城壁に向かって攻撃をしかける軍隊のようにおまえと戦うが、どうしても勝てない。 わたしが味方につき、おまえを守り、救い出すからだ。 

21. わたしはきっと、この悪人どもからおまえを助け出し、彼らの無慈悲な手からおまえを救う。」

エレミヤ書 15