5. その方は私に、「ちりの子よ、北の方を見よ」と命じました。見ると、祭壇の門の北にある入口に、なんと偶像が立っているではありませんか。
6. その方はさらに言いました。 「ちりの子よ、彼らのしていることが見えるか。 わたしを神殿から追い出すために、イスラエル国民がここで犯している大きな罪が見えるか。 さあ、もっと大きな罪を見せてやろう。」
7. こう言うと、その方は私を神殿の庭の入口に連れて行きました。そこの壁に穴がありました。
8. するとその方は、「さあ、壁を掘り抜け」と命じます。 そのとおりにすると、隠れた部屋に通じる入口があるではありませんか。
9. 「入って行って、そこで行なわれている悪事を見よ。」
10. 入って、びっくりしました。 あらゆる種類の蛇やとかげ、ぞっとするような獣の絵が、イスラエル国民が礼拝する各種の偶像とともに、壁一面に描かれているのです。
11. そこに、イスラエルの七十人の長老が、シャファンの息子ヤアザヌヤとともに立ち、それらの絵を拝んでいます。 長老たちはそれぞれ香をたく香炉を持っており、一同の頭上には、香の濃い煙が雲のように立ちこめていました。