1. 〔エホヤキン王が投獄されて〕十年目の十二月末に、神様から次のようなお告げがありました。
2. 「ちりの子よ、エジプトの王と国民に預言せよ。
3. 神様がこうお語りになります、と告げよ。 川の真ん中にいる強い竜のようなエジプト王よ。 わたしはおまえの敵となる。 おまえが、『ナイル川は私のものだ。 私が自分のためにつくったのだ。』と言っているからだ。
4. わたしは、おまえのあごに鉤をかけ、うろこについた魚ごと岸に引き上げる。
5. おまえを魚もろとも、死ぬまで荒野に放っておく。 遺体を葬る者はいない。 わたしがおまえを野獣や鳥のえじきとしたからだ。
6. イスラエルが〔わたしに頼る代わりに〕おまえに助けを求めた時、おまえにはそれだけの力がなかった。 そのことから、おまえたちはみな、わたしが神であることを知るようになる。
7. イスラエルはおまえに寄りかかった。 だがおまえは、ひびの入った杖のように折れた。 イスラエルは肩を砕き、痛みのあまりよろめいた。
8. それで、神様はこうお語りになります。 ああ、エジプトよ。 わたしは軍隊を送っておまえを攻め、人も家畜もみな滅ぼす。
9. エジプトは荒れ果てる。 その時エジプト人は、このようにしたのは神であるわたしだと知る。おまえは、『ナイル川は私のもの。 私がつくったのだ』と言っている。
10. だからわたしは、おまえとその川に向かって立ち上がり、ミグドルからセベネ、さらに南のエチオピヤとの国境に至るまで、エジプト全地を完全に滅ぼす。
11. 四十年間、人っ子ひとり、獣一匹さえ、エジプトを通らないだろう。 もちろん、住む者もいなくなる。
12. エジプトばかりか周囲の国々も荒廃させ、町々も四十年間、荒れほうだいにする。 わたしはエジプト人を他の国に追い散らす。