2-3. 「ちりの子よ、ツロの君主に言え。 神様はこうお語りになります。 おまえは身のほどをわきまえず、自分を神だと思い上がり、大海に浮かぶ島で神の座についている。 だが、いくら神のように振る舞っても、おまえは人であって神ではない。 確かに、おまえはダニエルよりも賢く、どんな秘密もおまえには筒抜けだ。
15. 王となってから、不正が見つかる時まで、おまえがやったことはみな完璧だった。
16. ばく大な富に目がくらんで、おまえは罪を犯したのだ。 そこでわたしは、普通の罪人と同じように、おまえを神の山から追い出した。 ああ、すぐれたケルブよ。 わたしはおまえを火の石の間から消滅させた。
17. おまえは自分の美しさを鼻にかけ、思い上がっていた。 栄華のために、自分の知恵を台なしにしてしまった。 だから、おまえを地面にたたき伏せ、何事が起こったのかと好奇の目をみはる王たちの前に、おまえの無力さを見せつけたのだ。
18. おまえは不正な商いをして自分を汚した。 だから、おまえ自身の所業から火を引き出し、みんなが見ている前でおまえを焼き、地上の灰としてやった。
19. おまえを知っていた者はみな、その恐ろしい運命に背筋を凍らせる。 おまえは見せしめとして、永久に滅ぼされるのだ。」
20. 次のようなお告げもありました。
21. 「ちりの子よ、シドンの町にこう預言せよ。