エゼキエル書 27:29-30-36 リビングバイブル (JLB)

3. ああ、世界貿易の中心地、強大な港町よ。 神様のお告げを聞きなさい。 おまえは『世界でいちばん美しい町だ』と自慢している。 

4. おまえは領土を海の中にまで広げ、建築家たちはおまえを豪華に仕上げた。 

5. おまえはセニル産の最上のもみの木で造った船のようだ。 マストにはレバノン杉を使った。 

6. かいにはバシャン産の樫の木、船室の壁にはキプロス南岸産の糸杉材を使った。 

7. その帆はエジプト亜麻の最上の帆布で、おまえをおおう日よけは東部キプロス産の紫と紅の染料で明るく彩られている。

8. 船員はシドンとアルワデ出身の者、舵手はツロの腕ききだ。 

9. ゲバル出身の経験豊富な老船大工が船板の継ぎ目を修理する。 世界の各地から商品を満載した船がやって来て、おまえと商いをする。

29-30. 海に出ていた船員が上陸し、本土の岸に立って見回しながら大声で泣き、頭にちりを振りかけ、灰の中をころげ回る。 

31. 悲しみのあまり頭をそって丸坊主となり、荒布をまとい、おまえのために心を痛めて、泣きくずれる。

32. 彼らは悲しみの歌をうたう。 『海の真ん中で滅ぼされたツロのように不思議な町が、世界のどこにあったろうか。 

33. おまえの商品は多くの国の人々の欲望を満足させた。 地の果てに住む王たちも、おまえが送った財宝を喜んだ。 

34. だが今、おまえは海の底に横たわっている。 すべての商品も、それを運ぶ船員もみな、おまえとともに沈んでしまった。 

35. 沿岸に住む者はみな、わが目を疑い、立ちすくんでいる。 王たちも、おびえた表情でじっと見つめている。 

36. 他国の商人も、おまえがたどった運命の恐ろしさに、頭を振って考え込んでいる。 おまえは永久に滅び去ったのだ。』」

エゼキエル書 27