22. それでも、わたしは罰せずにおいた。 エジプトから彼らを連れ出したわたしの力を見た国々の中で、わたしの名が傷つけられないためだ。
23-24. だが、彼らが荒野にいた時、はっきり言い渡した。 わたしのおきてを守らず、それをあざ笑うかのように安息日を破り、父たちが拝んだ偶像を慕ったので、地の果てにまで彼らを散らす、と。
25. わたしは、彼らがくだらない習慣や法律を取り入れるのを見ても、好きなようにさせておいた。 そんなものを守っても、いのちを得ることなんかできない。
26. わたしは彼らに、自分のやっていることがどんなに恐ろしいことか、また、わたしだけが神であることに気づいてほしいと思い、わたしが与えた良いもので、彼らがわれとわが身を汚すままにさせたのだ。 彼らは、最初に生まれた子供を偶像にささげて、焼き殺したのだ。
27-28. ちりの子よ、神がこうお語りになると、彼らに告げよ。 おまえたちの先祖は、約束の地に導き入れられてからも、高い丘や木の下で、所を選ばずいけにえをささげ、香をたいて、いつもわたしを裏切り、冒涜してはばからなかった。 彼らが神々にいけにえをささげた時、わたしの怒りは燃え上がった。 事もあろうに、偶像に香をたき、ぶどう酒を注いだからだ。
29. そこで、『おまえたちがいけにえをささげに行く場所は、いったい何だ』と問いただした。 そういうわけで、そこは今も、『いけにえの場所』と呼ばれている。
30. 神様は、このことを知りたがっておられる。 おまえたちも先祖のように身を汚し、偶像を拝み続けるつもりか。
31. 現に今おまえたちが、偶像へのささげ物として幼児を焼き殺し、灰にしているのに、イスラエルよ、どうして、おまえたちの願いを聞いて、助けることができるだろうか。 神様はお語りになります。 わたしは生きている。 おまえたちがいくら願っても、わたしは何も答えない。
32. いくらおまえたちが、回りの国々を見ならって木や石の偶像を拝もうとしても、そうは問屋が卸さない。
33. わたしが鉄のこぶしを振り上げ、大きな怒りを込めて、おまえたちを治めるからだ。
34. 憤りを込めた強い力で、散らされていた国々からおまえたちを連れ出し、
35-36. 荒野にあるわたしの法廷に集める。 そこで、おまえたちをさばく。 おまえたちをエジプトから連れ出したあと、荒野でした時のように、反逆者を取り除く。
37. おまえたちを念入りに数え上げ、ほんの一握りの者だけをイスラエルに戻す。
38. 残る大部分の者は、わたしに反逆して罪を犯しているので、おまえたちの間から取り除く。彼らは捕らえられている国から連れ出されるが、イスラエルには入れない。 このとおりのことが起こる時、おまえたちは、わたしが神であることを知るようになる。
39. ああ、イスラエルよ。 神様はこうお語りになります。 そんなにも偶像を拝みたければ拝むがいい。 だが、そうするなら、わたしにささげ物を持って来るようなことはするな。 そんなまねをして、わたしの聖い名を汚すようなことはやめてくれ。
40. 神様はこうお語りになります。 わたしの聖い山エルサレムで、全イスラエルはわたしを礼拝するのだ。 その所で、わたしはおまえたちを喜んで迎え、おまえたちからいけにえと最上のささげ物を求めよう。
41. わたしがおまえたちを捕囚から連れ戻す時、おまえたち自身がわたしにささげられた良い香りとなる。 諸国の民はおまえたちの心に大きな変化が起こったことを知る。
42. さらに、わたしが先祖に約束した地に連れ戻す時、おまえたちはわたしが神であることを知るようになる。
43. その時、自分が犯した罪をことごとく思い起こし、その悪事のゆえに自分自身を忌みきらうようになる。
44. おまえたちの悪事にもかかわらず、おまえたちを祝福することによって、わたしの名誉を守る時、イスラエルよ、おまえたちはわたしが神であることを知るようになるのだ。」
45. さらに、このようなお告げが神様から示されました。